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June 10, 2004

Jun. 10, 2004

「死と変容」について。このR.シュトラウス初期の交響詩が彼の作品の中でも大好きです。いつもは、ドン・ファンやらティル・オイレンシュピーゲルだのという「どうってことはない」ものをテーマに作品にし、自分を「英雄」として描く茶目っ気をもったシュトラウスが、しかめっ面をし、真面目な口調で「死とは・・・」と言い始めても、「どうしたんだ、あいつ?」という気になります。どうも信じられないのですね。どこかに「オチ」があるのではないかと探してしまいます。「オレだってこんな曲も書けるんだぞ」ということでしょうか。でも、聴くたびにそんな彼に騙されてしまってもいいから・・・と感動する曲です。まるでマーラーの真似でも始めたのか?とも思える(でも紛れも無いシュトラウスだ)曲。美しいメロディーと大管弦楽。最後の盛り上がりとその後の長く長く尾を引くような静かな終止。以前放送でフルトヴェングラーの指揮の演奏を聴いてびっくりしたのですが、どこからリリースされているのかよく分からず未だに持っていません。

ところで、前述のシュトラウスの「英雄の生涯」を「下らん」といって一刀両断に切り捨てた知人がいたのですが・・・、「大人の味」とでも言いましょうか。遊び心を音楽にする、なかなか素敵な曲だと思うんですがね私は。

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