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September 21, 2004

Sep. 21, 2004

鐘のはなし。先日のオリンピック・アテネ大会の開会式でも鐘が使われていましたが、鐘の音は聞く者に何か根源的に宗教的なものを感じさせるように思います。音楽にも鐘が使われますが、やはり宗教的ニュアンスがあります。マーラーは効果的に鐘の音を使っていますが(いわゆるチューブラーベル)、ピアノで模倣する使い方もあります。ラフマニノフの有名な2番のピアノ協奏曲の冒頭は教会の鐘の音でしょうし、ベートーヴェンの31番のピアノソナタ(OP.110)の終楽章の終わり近くにある和音の連打は鐘の音に聞こえます(132小節あたり)。さらに最後のピアノソナタ(OP.111)の終楽章でもテーマが左手で出てくる(106小節)とき、これも鐘の音に違いありません。そしてこの後音楽は遥かな高みに昇華していきます。

かつて実家では近くのカトリック教会の鐘が毎日曜日の朝聞こえてきましたし、クリスマスの夜などそれこそ星とともに降るように鳴っていたものですが、高いビルが遮へいして現在では全く聞こえてきません。いま住んでいるわが家では、近くの山にある山寺の鐘が夕方聞こえてきます。教会の鐘とは異なる趣ですが、これもいいものです。ヨーロッパに行ってすばらしいのはやはり教会の鐘です。10年近く前にウィーンに行った時には、シュテファン大聖堂の広場に日曜日の朝にでかけてDATで録音したこともありました。数年前に行った時には教会の売店でこの鐘が録音されているCD(オルガン演奏がメイン)も売っていました。

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