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October 18, 2004

Oct. 18, 2004

クマの話。本州各地でツキノワグマ出没に関する話題が出ています。山のドングリが不作で里に降りてくるとかいろいろ原因が取り沙汰されています。それならばと、中には山にドングリをまけばよいのでは?という人たちがいるとも聞きます。しかし、以前も書いたことがありますが、これには大きな問題が潜んでいます。まずドングリにはゾウムシの幼虫がかなりの高率で潜んでいて、これが拡散する恐れがあること。しかも同種であっても地域によって変異がありますから、様々な地域の(同種)ゾウムシの遺伝子が混ざり合い、多様性が失われる可能性もあります。勿論、まかれた多量のドングリを一つ一つ24時間体勢で見張ることは不可能ですから、リスが持ち去るかもしれません。
彼らが食べ残したドングリが芽吹けば、ゾウムシ同様シイやカシ、ブナ類の多様性が失われる可能性があるのです。クマ問題を考える時には、このような周りの生態系を乱すことのない手だてを考えた上で実行して頂きたいものです。まく前にドングリを茹でればよいのかもしれませんが、腐りやすくなるのが欠点でしょうか。ともあれ、「クマがかわいそう→ドングリをまく」というような単純なことではない、ということです。

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