Dec. 12, 2004
写真について。先月書について書きましたが、似たようなことが写真にも言えるのではないかと思います。写真は表現手段としてすばらしいと思いますが、敷居が低いだけに個性を発揮するのはなかなか難しいと思います。たとえば、もみじの写真をとることを考えると、真っ赤に色づいた葉や枝を画面にどのように配置するか、背後や前面をどのようにボケさせるかなど、基本は確かにありますし、それによってより良い写真が撮れるようになることは確かです。しかし・・・ちょうど10月、11月の写真関係の雑誌に例として載っているような典型的な写真を撮っても多くの場合、(「お手本と同じような写真が撮れた」という)個人的満足以上の意味はないと思うのです。
本当に人を感動させるような写真は、少なくとも人ができるだけ撮らないような被写体を撮るか、さもなくば人とは違う画面構成(切り取り方)、着眼をするか、ということが必要になるのではないでしょうか(あくまで必要条件)。ですから、写真を撮る前から誰が見ても美しい、サクラや紅葉を撮ってすばらしい写真に仕立て上げるのは並大抵ではないでしょう。だれも目をつけない着眼点をもって撮る必要があるからです。富士山の写真だって、「ああきれいな写真だな」と思う写真は多いですが、人を感動させ、記憶に長く残る写真を撮るのは大変なことです。
かく言う私も木にとまっているセミや羽化するセミを撮る時の基本は大体つかんできたつもりですが、どうもどんなセミを撮っても「同じように見える」写真になるように思います。きれいだけれども一月前に撮ったエゾハルゼミがヒグラシに置き変わっただけ??というわけです。いかに生態を伝え、しかも美しく、さらに個性的に撮るか。難しい課題です。

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