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January 28, 2006

私の好きな曲/思い出の曲−6

昨年4月以来途絶えていましたが、久々のシリーズ再開になります。と言いながら次がいつになるのか、私にもわかりません。
さて、第六回目は

    G.マーラーの第6交響曲イ短調

です。これを書こうと思った直接のきっかけは、今週水曜日(25日)に代休をとり、広島交響楽団のプローベを聞きに行き、マーラー・ファンにとってやはりこの曲は特別な曲であると再認識したからです。失敗作がないマーラーの作品の中において、あの5番や7番と並んでいるにもかかわらず、抜きんでた作品だと思います。

私が初めてこの曲に触れたのは、高校1年か2年の頃(70年代初頭)。ちょうどバーンスタインの後を追うようにして、ショルティ、クーベリーク、ハイティンクの三人が全集を録音中の時期で、FM東京(現東京FM)の平日の深夜番組でショルティの新譜が全曲放送されるというので、モノラルのカセットテープレコーダーをラジオにつないでエアチェックしたのです。勿論まだラジカセなど姿も形もなく、ラジオもモノラル。私のカセットテープレコーダーには、テープ端で自動的に停止する装置すらついていませんでした。オートリバースなどあるわけも無いので、全曲80分を録音するためには結局最後まで起きていなければならなかったわけです。曲の途中でテープの入替えをした後は電灯を消し仮眠しながら終わりを待ったものです。午前2時半か3時頃でしょうか、暗闇の中に最後の印象的な終止が聞こえてきました。

その後お小遣いを貯めて、神田神保町にあったミューズ社というレコード屋にバーンスタイン盤(勿論ニューヨークフィルとの旧盤)を買いに行きました。店には在庫がなく取り寄せになり、数日後放課後に引き取りにいきました。午後の物理実験の授業中に友人から「そのことで頭が一杯でしょ!?」とからかわれたものです。高校2年のときです。

初めて実演を聞いたのは、大学に入ってからだと思います。朝日奈/大阪フィルだったでしょうか。そして印象に残っている演奏はカラヤン/ベルリンフィルの普門館での演奏。ホールの大きさにもビックリしましたが、カウベルを楽器ではなく、スピーカーから流したのにも驚いたものです。

最近国際マーラー協会の「見解」として中間の2つの楽章の順序は、アンダンテ、スケルツォの順とする旨発表されました。これはマーラー自身が生前迷いに迷って、何回か入れ替えたことに由来するのですが、通常聞く機会が多い、スケルツォ、アンダンテの順に慣れているためか、アンダンテ、スケルツォの順で録音された最近の録音の楽章順について批判的なことを言う人が多いように感じます。作曲者自身が迷ったことを、一介のリスナーが一刀両断に言うことは珍妙と言わざるをえません。好きずきを言うのは一向に構いませんが、ほどほどに。アンダンテ、スケルツォの順に慣れてしまえば、スケルツォ、アンダンテの順に違和感が出る人も出現することでしょう。国際マーラー協会の「見解」はマーラーの最終決定を指摘したものであって、従来の楽章順を禁じるものではありません。

お薦めCDはC.アバド/ベルリンフィル。アンダンテ、スケルツォの順の演奏。DGG(ユニバーサル・クラシックス)からリリース。

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