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November 20, 2006

一足早いクリスマス/Nov. 20, 2006

週末、京都まで行ってきました。目的は18日に京都コンサートホールで行われた、ニコラウス・アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスその他の演奏によるヘンデルの「メサイア」を聴くためです。アーノンクールがウィーン・フィルと広島でもコンサートをすることを知って、迷ったのですが、広島でのプログラムがモーツァルトの39番とベートーヴェンの7番ということで、コストパフォーマンスのよい(?)「メサイア」にしました。

とにかく非常に彫りの深い「メサイア」で、どこをとっても良くコントロールされ、意味付けされ、宗教曲という言葉からイメージする大人しいイメージを振り払い、この曲がオラトリオであることを思い出させるドラマティックな演奏でした。とにかくすべてが衝撃的でした。対位法の音の積み重ねの中から次々に主要声部が移動していく様を見ているのも面白いのですが、それに時にまるでゴリゴリゴリ!と音がするかのようなアクセントが付け加えられ、曲によっては舞曲のように聞こえることもあるのです。音の強弱も非常に細かく考えられ、有名なハレルヤ・コーラスは何と弱音で始まり、次第に高揚していきます。このように美しいハレルヤ・コーラスは聴いたことがありませんでした。もう二度とこのような深い「メサイア」出会えないのではないか、とさえ感じたものです。今まで私は何を聞いていたのでしょうか。

ある意味でとてもロマンティックな演奏だと思いますが、いわゆるロマンティックという言葉からイメージしがちな、情緒的な意味でのロマンティシズムとは違って、例えばPifa(田園シンフォニー)など、ついゆっくりとしたテンポの綿々とした音楽を聴きたくなるのですが、ここは逆にあっさりと速めのテンポで演奏し、繰返しもなく過ぎていきました。

ほんの一ヶ月前に聴いたルツェルンの祝祭オーケストラの巨大な編成とは打って変わって、コントラバスが2本の6型というカワイイ編成のオーケストラ。指揮台もなく、指揮者の左から時計回りに第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、舞台上手前列に木管(オーボエ、ファゴット)。チェロの奥にコントラバス。バイオリンの奥に通奏低音のチェンバロ/オルガン(持ち替え)。コントラバスの左にティンパニとトランペット(2本)。ただしトランペットは第一部では舞台の上手上の二階席で演奏。合唱(アーノルト・シェーンベルク合唱団)は48名。ソリストは合唱団の前。

京都コンサートホールは初めてだったのですが、正面のやや右寄りにオルガン、舞台周辺はサントリー・ホールにも似ていますが、全体はシューボックスタイプです。残響が非常に豊かで美しく、個人的にはとてもよいホールだと思いました。

東京での演奏会のチケットも入手難だったようで、1部が終わった後の休憩時間に、ある御夫妻が私に、東京のチケットが取れず、必死の思いで今日のチケットを取って横浜から聴きにきたのだが、コンサートがハネるのが8時とは思わず、終わりまでいると帰れなくなるので、2部の途中で帰りたい。ついては天井桟敷の私たちの席と交換してもらえないか、と話しかけてきました(開演は5時)。そこで後半は3階席中央の前から2列目のS席に席替えして聴くことができました。

京都は観光シーズンで宿が全く取れず、この日も大阪まで戻って泊まりました。翌日は神戸に出て神戸市立博物館で開かれている「オルセー美術館展」を観賞。中華街で食事をし、台湾茶を楽しんでから夕方に新神戸に出て、売店で見つけた「赤福」を買って帰路につきました。

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Comments

こんにちは。

コープマン、ガーディナー、アーノンクールなどはオリジナル楽器ですね。リヒターなどの現代楽器で、しかも付点の扱いも現代風なのも良いのですが、これらのオリジナルに忠実(?)な演奏も面白いですね。ガーディナー(そう言えば最近噂を聞かない)のCDは持っているので、いろいろ聞き比べてみよう・・・。

Ohrwurmさんは「赤福」にも反応するかと思っていましたが・・・。

Posted by: Zikade | November 22, 2006 at 01:23 AM

こんにちは、Ohrwurmです。ぼくはコープマンのメサイアを持っているのですが、これは普通に演奏されているメサイアとは全然違いますね。オリジナルの楽器を使っていますし、合唱団の人数も少ないですし。

Posted by: Ohrwurm | November 21, 2006 at 10:47 PM

こんにちは。ようこそおいで下さいました。どうぞ御贔屓に。ここは静かです。

さて、昔からそのリヒター盤をずっと聴いてきたのですが、今回を機にいろいろ聴いて
みようかとも思っています。

リヒター以外のCDも持っているのですが、どうも真面目に聴いていなかった・・・。

Posted by: Zikade(家主) | November 20, 2006 at 07:16 PM

自分のblogにはちっとも音楽のことを書かなくなって、久しいのですが・・・。

オーセンティックかロマンティックかの奏法・解釈は別にして「メサイア」って内容的には非常にドラマティックなものですね。ワタシは未だにビーチャムの「ドンチャカ、トンでも録音」を聴いては、ウハウハと喜んでます(^^ゞ。その対極ともいえるリヒターも嫌いではありませんが。

Posted by: Flamand@擬藤岡屋日記 | November 20, 2006 at 06:37 PM

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