« 一足早いクリスマス/Nov. 20, 2006 | Main | New Book/Nov. 22, 2006 »

November 21, 2006

2つの胸像/Nov. 21, 2006

国際マーラー協会の会報Vol. 53にM.Fritthumという人による、ロダン作のマーラー胸像の歴史についての一文が出ています。それによると、胸像は実は2つあったそうで、一つはアルマ・マーラーがマーラーの死後1931年に国立歌劇場に贈ったもので、第二次大戦が近づいた1938年(オーストリー併合の年!)にナチスによる破壊を恐れて、当時のオランダの領事が大使の許可のもと、これを持ち出して保管していたらしいのです。なぜ、オランダなのかは分かりませんが、もしかするとメンゲルベルク、マーラー以来の関係が影響しているのかもしれません。

連合軍によるヴィーン解放の後、すぐに返還しようとしたのですが、肝心のオペラハウスが破壊されていて、1945年に代わりにフィルハーモニーに返還されたとのことです。ところが、一度は確認されたようなのですが1947年を最後に所在が分からなくなったそうです。先日どこかの役所で、高価な絵画を外して倉庫に入れておいたら、他のガラクタと一緒になってしまい気づいた時には廃棄された後だった、というニュースがありましたが、戦後のゴタゴタでこういうこともあったのでしょう。

Mahler2

さて、そこでもう一つアルマが持っていた胸像を譲り受けて1948年5月16日にアン・デア・ヴィーン劇場でB.ワルターによる第2交響曲のコンサートに先立って除幕式を行い、オペラに胸像が‘戻った’のだそうです。この写真は昨年私が国立歌劇場で撮ってきた写真で、勿論この2つ目の胸像ということになります。

|

Comments

Post a comment