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December 24, 2006

絶滅危惧の昆虫事典/Dec. 24, 2006

川上 洋一 著「絶滅危惧の昆虫事典」(東京堂出版/ISBN4-490-10705-6/税込¥3045)が発売されました。題名から想像するような、大事にしましょう、採集はやめましょうというような「保護」のものではなく、行政やマスコミの保護の姿勢に疑問を投げ掛けつつ、環境省のまとめたレッドデータブックに取り上げられた昆虫の中から100種を紹介しています。セミは4種:イシガキニイニイ、クロイワゼミ、ダイトウヒメハルゼミ、チョウセンケナガニイニイ。見開き2ページに1種なので、結構くわしく現状や減少の原因などが述べられています。半翅目は上の4種を含め全部で11種、直翅目はツシマフトギスとオキナワキリギリスの2種。ハサミムシは取り上げられていません。

危惧種は環境省が認定したものの他に、各県が独自に作ったレッドデータブックによるものがあって、しばしばマスコミにも誤解を生んでいます。全国的には普通種なのに、たまたまその県では少ない種が「県の」レッドデータブックに載ったため、採集禁止にもなっていないのに「絶滅危惧種を採集」と言われて悪者扱いされることもあるようです。まして、絶滅危惧にもいろいろ段階があるので、一括りに「絶滅危惧種」とされることも問題があるのです。このあたりの問題点もこの本の中で述べられています。ちなみに、著者は日本昆虫協会の理事の方です。なお、私はクロイワゼミの写真を提供しました。

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