一定/Feb. 25, 2007
以前から気になっている言葉に「一定の」という言葉があります。ここで言うのは「ある程度」(大辞林)あるいは「限定された範囲内」という意味の使い方で、例えば「国民に一定の理解が得られた」等と使います。この意味で「一定」という語を使うようになったのは一体いつからなのでしょうか。せいぜい十年くらいではないかと思うのですがどうなのでしょう。家にある国語辞書を見ると、岩波の国語辞典第四版(1989)にも三省堂の新明解国語辞典(1972)にもこの使い方は出ておらず、本来の「定まった」、「変化のない」、「所定の」という意味しか出ていませんから、少なくとも二十年位前には一般的な使い方ではなかったことが想像されます。
上にも書いたインターネット版大辞林のような最近の辞書には出ているものもあるようですが、一体いつごろからどんなきっかけでこの使い方は使われるようになったのでしょうか。職業柄「一定」ときけば、定数(constant)のことだと思うので、定まっていなくて限定された範囲でOKというこの使い方には強い違和感があります。使いたくない日本語です。

Comments
言葉が変化するのは当然ですし、我々が当然と思っている、あるいは学校で習うような言い方でも、昔の使い方、意味は違ったということは多いですね。しかし、ここ十年ほどで急速に使われ、それ以前には辞書にすらなく、しかもそれまで国民(シモジモ)が使っていたわけでもなく、あたかもいきなりマスコミや政治家などが使い始めたように見えるので、不自然に思えるのでしょう(私が知らなかっただけの可能性もありますが)。
Posted by: Zikade(家主) | February 26, 2007 at 12:49 PM
言葉と言うのは不思議なもので、常に変化してますね。ホンデュラスでも僕が20年居ないあいだに、こちらのスペイン語は変化したような気がします。そんなにスペイン語が上手いわけではないので良くわかりませんが昔使った単語とは違う単語を使っていたりします(意味はわかりますが)。少しスペインのスペイン語に近くなったような雰囲気を感じます。
Posted by: OIKAWA | February 26, 2007 at 02:09 AM