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April 05, 2007

セミプロからセミをとる/Apr. 5, 2007

たまには自慢を書かせて下さい。昨日は雪まで降るとても寒い一日でしたが、私にとっては忘れられない日となりました。転機といえるかもしれません。かなり鼻に付く内容かも知れませんが、ひらに御容赦を。

昨日、投稿中だった論文の査読結果通知が来ました。(ちょっと手直しすれば)受理ということでした。英語もちょっと直せとのことですが、多分冠詞の間違い等があるのでしょう。投稿したのが昨年の三月。査読に一年ちょっとかかっていたので(この位かかるのはザラ)、かえって希望が持てるかなと感じていたのですが、本当に受理されるとこれはとても嬉しい!論文受理の知らせはいつでも嬉しいものですが、今回はかつて学位論文の核になった論文が雑誌に受理された時と同じ位嬉しいのです。

というのは、今回の論文が(詳細はいつかまた・・・)セミ(蝉)と数学を組み合わせたものだからなのです。題名にこそセミは出ていませんが、それは他の昆虫にも当てはまることかも知れないからで、実はセミを強く意識して書いたもの。セミの生態学的性質を数学的に解析するという論文です。このような数学と生物学を組み合わせること(数理生物学という)はかねてよりあれこれ考えていて、すでにいくつか論文を出していますし、例えば少し前にセミの会の会報に書いた報文もその一環でしたが、セミを扱った論文はこれが初めて。私は以前から趣味のセミと本職の数学を組み合わせた論文を書くことが夢で、機会があるたびにそのことを言っていたのですが、聞いた人は皆冗談だと思って笑っていました。私は大まじめだったのです。セミを扱った数学というと、周期ゼミの研究が有名で、多くの研究がありますが、それ以外の生態を数学を使って解析する、ということは多分ほとんどやられていないことで、常々手がけてみたいことでした。

今回、そんな論文が(ほぼ)受理され、二人のレフェリーのコメントもとても好意的。内容は生態学と数学の境界といってもかなり生態学寄りの内容で、いわば独りよがりかも知れないこの論文の学術的価値が認められたのが嬉しいのです(しかもかなり本格的な「インパクトの強い」雑誌!)。また、これで「セミ」は私にとってもはや趣味を越えたものであることを意味しているのです。今までは冗談に「セミはセミプロ」と言っていましたが、これで「プロ」になったのではないでしょうか?また、この内容はセミの生態を観察した結果も重要な要素になっているため、単なる数学者には絶対に書けません。もしかすると、この論文を書けるのは少なくとも日本では私だけなのではないか・・・そうでないとしても、そう信じられる内容を論文にし、評価されたことがとても嬉しいのです。これからは、セミ採りしている私を「遊んでいる」と言わないで下さい。仕事をしているのです(笑)。セミを追いかけて仕事になる・・・これは実にオイシイ仕事です。誤解の無いように言いますが、もちろん今後も純粋な数学の研究も続けるつもりです。

この嬉しさ、今街を行き交っている選挙の宣伝カーに乗って、町中に知らせて回りたい、そんな衝動に駆られるほどです。

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Comments

Ohrwurmです。

>> ところで、某連載の別刷り、送っていただけませんでしょうか。

 うっかりしておりました。と、いつもうっかりばかりなのですが。
 お送りしましたのでご笑覧ください。すでにお渡ししたものもあるかも知れませんが、他のものも一緒にしました。

Posted by: Ohrwurm | April 07, 2007 at 01:05 PM

せみとさん、ありがとうございます。別刷り、承りました。

Posted by: Zikade(家主) | April 06, 2007 at 12:05 AM

論文のアクセプトおめでとうございます!
セミの会でも数学的な視点でセミの生態などを解析されるのを、いつも興味深く聞かせていただいていますが、実際に専門の論文となるのは素晴らしいことですね!(私にもぜひ別刷りをください)仕事柄、私も論文を書くことがありますが、未だに納得する内容のものはありませんし、インパクトファクターの低いものばかりです・・・ それにしても査読に1年は長いですね。上司のチェックを通すのに1年かかったことはありますが(笑)

Posted by: せみと | April 05, 2007 at 11:31 PM

Ohrwurmさん、そよ風さん、ありがとうございます。

>雑誌に掲載されたら別刷りをいただけると嬉しいです。
はい。ところで、某連載の別刷り、送っていただけませんでしょうか。よろしくお願い致します。ここでも紹介したいと思います。

>査読に1年もかかるというのは大変ですね。
よく覚えていませんが、2年近くかかったこともあったような・・・。またある時はエディターがレフェリーに送るのを忘れていたことも!遅いので催促したら、査読すらしていなくて、さすがにあわてていました。

Posted by: Zikade(家主) | April 05, 2007 at 10:57 PM

おめでとうございます!!
もしかして、内容を読んでも理解はできないかもしれませんが(笑)、
セミと数学と言う組み合わせが認められたのは、すごいことですね。
生き物と数学って、遠いものかと思ってました。

今、横浜市は地方選の最中です。
1台くらい、候補者でない人が回っていても何も言われないのではないでしょうか。
チャンスかと思います。(笑)

嬉しさの伝わるお話で、私も嬉しくなりました!
本当におめでとうございます!

Posted by: そよ風ふく | April 05, 2007 at 09:20 PM

こんにちは、Ohrwurmです。
 おめでとうございます。どんな内容なのか楽しみです。雑誌に掲載されたら別刷りをいただけると嬉しいです。
 ぼくの場合は、論文が受理されたとき、嬉しい、というよりは、ホッとする、という気持ちが大きいことが多いです。論文を雑誌に載せなければいけないというプレッシャーが大きいからかも知れません。学位論文の核になる論文が受理されたときも、正直言ってホッとしました。
 しかし、査読に1年もかかるというのは大変ですね。ぼくが投稿する雑誌の場合、登載の決定が出るまでに1年かかることはしばしばありますけど、最初の査読結果が届くまでは数カ月というのが普通です。

Posted by: Ohrwurm | April 05, 2007 at 08:38 PM

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