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April 2007

April 29, 2007

ハルゼミ/Apr. 29, 2007

昨日今日ととても天気がよく、日中は初夏を思わせる暖かさでした(今日は最高気温23.5度)。とはいえ、今朝は+1.7度(17度でも11.7度でもない!)まで下がり、寒い朝でした。気温差が20度以上というのはなかなか大変です。

先週はいろいろと忙しく行けなかったのですが、昨夜ようやくハルゼミの生息地に観察に行ってきました。夕方6時前に着いたら、すでに羽化も終盤にさしかかったセミを発見(写真左)。翅が伸びる頃にはあたりは暗くなっていました(写真では実際よりも明るく写っています)。その後夜11時半までいましたが、この間見かけた羽化は全部で5。すべてオスでした(採集した抜け殻10個はオス9メス1)。抜け殻の様子からも羽化のピークはこれからで、昨年並み。例年よりもやや遅いようです。暖冬の影響がどうなるか興味がありましたが、特に早くなることもなかったように思います。


Haruzemi1 Haruzemi2

今日は昼前に家の近くの公園(鏡山公園)に行ったところ、そこの松並木で盛んに合唱していました。今年初めて聞く鳴き声で、こちらまでウキウキしてきました。連休明けには家の周囲やキャンパスでも鳴き始めるでしょう。

*写真はGR Digital

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April 26, 2007

セミたちと温暖化/Apr. 26, 2007

今日本屋を覗いたら、「セミたちと温暖化」(日高敏隆著、新潮社)というタイトルの本が目に入りました。これは!ということでパラパラとめくってみると、エッセイ集で、「セミたちと温暖化」はその中の一章のタイトル。丸ごと一冊セミと地球温暖化について論じているわけではありませんでしたし、セミが登場するのもこの一章だけのようでした。

さて、やや不安になりながらその「セミたちと温暖化」の章を見ると、確かに地球規模で温暖化は進んでいるのだろうが、セミの増減に直接影響するのは、そのようなグローバルな変化というよりも、地域地域の現象(都市化、ヒートアイランド現象)である、ということが書かれていて、大いに納得したのです。この章、たった4ページ余りです。

今年もいよいよセミのシーズンが開幕です。

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April 25, 2007

お気に入り?/Apr. 25, 2007

ある種のウェブ・ブラウザソフトでは、定期的に見に行ったり、便利で覚えておきたいページのURLを格納する場所を「お気に入り」と言うようです。しかし、仕事上気に入っていなくても仕方なしに見に行くページも多いもので、それを「お気に入り」と決めつけられるのは不快千万。もしも人が見たら、こんなものを「気に入って」いるのかと言われそうで、とても嫌だと思うのですが、皆さん平気なのでしょうか。私は、そのような言葉の感覚のおかしな下品なブラウザはさっさとゴミ箱に捨て、SafariとFirefoxを併用しています。これらのブラウザでは「ブックマーク」といいます。

Safariの表示は、画像・フォントともに秀逸なのですが、たまに機能が制限されたり見ることができないページがあります。そんなときにはFirefoxを使いますが、美しさではSafariにはかないません。

そういえば、最近あるところでWindowsマシンを使って私の母屋の図鑑ページ(セミの種別ページ。たとえばここの左上の「ニイニイゼミ」と書いてある部分)を見てがっかりしました。セミの和名、学名を美しいフォントで作成して画像化して貼り込んでいるのですが、Macではとても美しく見えるのに、このWinマシン、何がいけないのか仕様なのか分かりませんが非常に見栄えがschlecht(悪い)。ギザギザになってしまってがっかりです。

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April 24, 2007

パートナーが一生見つからない/Apr. 24, 2007

先日ここに書いた「セミと数学」の論文ですが、今日正式に掲載決定の知らせがきました。掲載仮決定(?)の段階であんなに威勢のいいことを書いた後、もしも結局掲載拒否になったらどうしようかと心配になったのですが、これで一安心です。詳しい解説はいずれ母屋に書くつもりですが、今日はごく簡単に扱った問題を紹介します。

セミのオスメスの比は人間同様ほぼ1:1であることは抜け殻調査などから知られています。また、伝説のように(?)言われているのが、メスは生涯に一回しか交尾しない、ということ。これは日本のセミでは観察から例外的な状況下を除いて多分そうだというわけです。今回この論文を書くにあたって、アメリカの周期ゼミ(13年、17年ゼミ)で有名なクリス・サイモン教授にも伺ったのですが、周期ゼミの場合も一回だそうです。一方オスは何回でも交尾可能で、これは交尾がすんだ後すぐに鳴き始めていることからも想像できますし、多分正しいと思います。

・・・ということは、ひっかえとっかえ複数の相手と「H」するプレイボーイがいる一方で、一生懸命鳴き続けているのに、結局一回も「H」できないで死んでいくオスがいるということです。さて、この可哀相なオスはどの位いるのだろうか?という素朴な疑問を数学的にいくつかの条件を設定して解いた(大体37%のオスが一回も「H」できない)、というのがこの論文です。言い方は悪いけれども「余分なオス」がいるのは何故なのだろうか?こんな新たな疑問が出てきます。性比の問題にも絡んで、結構大事な問題だと思っています。

この話、2年前の日本セミの会の談話会でも簡単に解説しましたので、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。数学と生物学のコラボレーションとして良い例だと思っていて、授業でも取り上げたいのですが・・・内容が内容なので。女子学生にセクハラだと勘違いされるかもしれません。今密かに狙っているのがイグ・ノーベル賞です(笑)。

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April 23, 2007

三人の指揮者/Apr. 23, 2007

「カラヤンとフルトヴェングラー」(中川右介著、幻冬舎新書税抜¥840)を読みました。1930年頃〜1955年に三人の指揮者、つまり表題の二人と、チェリビダッケの三人の行動を詳細な記録を追って調べ、そこから浮かび上がる、政治(ナチス、および戦後処理)とベルリン・フィルに代表される音楽上の重要ポストを巡る権力闘争の話です。あの美しい音を操る人達と一見相容れないようなドロドロしたものがあるのですが、私には純粋な政治的権力闘争とは違って、相似形ではあってもスケールはやや小さい「権力闘争」に見えました。それは、彼らがいわば「音楽バカ」とでもいうような現状認識の読みの悪さがあって、事態の深刻さを理解できない傾向を持った人達であることだからかもしれません。

フルトヴェングラーが死去したときに、チェリビダッケは次期常任として有力だったということは知っていましたが、この時点でベルリン・フィルの指揮台に登った回数をみると、カラヤンを圧倒していた、それも2倍や3倍ではなく、10倍ですらなく、なんと40倍を超えていたとは知りませんでした。

チェリビダッケは日本では1980年前後まではほとんど知られていませんでしたし、日本で演奏したのはもはや晩年の彼だったので、1950年代に彼がベルリン・フィルを使ってどのような音楽をしていたのかは分かりませんが(聴衆の人気はあったようです)、彼がフルトヴェングラーの後任になっていたらどうなっていただろうかと思わずにはいられません。個人的にはチェリビダッケの実演に触れるチャンスはありませんでしたが(その後発売された録音もあまり聴いていない)、放送を通して聴いた音楽は非常に個性的(選曲も独特)で、テンポが遅い・・・という位の印象しかありません。よい意味でも悪い意味でもアクが強いことはよくわかりましたけれども。

カラヤン後、アバド、ラトルと続くわけですが、これらの人事は少なくとも表向きはさほどドロドロした闘争は無かったように思えます。しかし本当に無かったのかどうかは分かりません。別の形で水面下で争われたのかもしれません。

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April 19, 2007

桁違い/Apr. 19, 2007

どの位違ったら「桁違い」だと感じるか、ということは対象とする現象によっても違います。1つ2つの違いは大した違いではないこともあるでしょうし、非常に大きな違いであるということもあるわけです。つまり考えている現象によってスケールを変える必要があるということでしょう。

最近大きな地震が相次ぎますが、地震の場合は、何故かは知りませんが32倍違ったら「桁違い」とするようです。地震の報道でよく使われる言葉で、エネルギーを表わすマグニチュードというのがありますが、これは1つ違うとエネルギーは31.62…(約32)倍になるのですね。つまり32倍違ったら「桁違い」とせよということなのです。逆に言うと、マグニチュードが1つ違うというのはエネルギーは約32倍の違いになっているのです。

米国の大学での乱射で亡くなった人は32人ですが、昨日一日でイラク全土でテロで亡くなったのは200人を超えるそうです。人数は桁違いですが、報道の扱いには大きな違いがあります。分かるのですが、何か腑に落ちないものを感じるというのが正直なところです。

高校の数学で一つの難関になっているのが「対数」というヤツらしいのですが、どんな教え方をしているのでしょうか。実は、上の例でも出てきている「桁違い」を表現するものが対数だ、という直感的理解が非常に重要だと思います。さらにもとの数が何倍になったら「桁違い」と感じるかというスケールを「底(てい)」と言います。地震のエネルギーは約32ですし、人数は10でしょうか。いきなり『指数関数の逆関数が対数関数(要するに「逆操作」)』などといわれてすんなり分かるのはホンの一部の人です。

別の言い方をすると、マグニチュードは大ざっぱに言って、一桁上がるごとに32倍になる32進法というのをイメージして、その桁数のことだと考えてみて下さい。通常の10進法でも桁が一つ上がるということは、10倍になるということです。

どうも数学教育で欠けているのは正確さ、厳密さを追い求めるあまり、その裏に隠れている本来の、本質的な「意味」を教えていないことではないかと思うのです。また、日常のさまざまな現象を考える上で、どのような「スケール」で捉えたらよいか、ということは大切です。つまり対数の目を持つことは重要なことです。対数は決して一部の理系人間だけの道具ではないことが分かると思います。

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April 14, 2007

春の風景/Apr. 14, 2007

口直しをしましょう。今日の午前中はキャンパス内で撮影三昧。昨日の強風でアメリカフウ(楓)の木の下は丸い実で一杯でした。


Fu1 Fu0

草原にはいろいろなシジミチョウが来ていました。まずコツバメというチョウ。年一回、この季節にしかいません。とまるときにはこのように必ず翅を閉じるのでわかりませんが、飛ぶ姿をみると、内側は濃紺であることがわかります。すばしっこいチョウですが、なかなか可愛いものです。シジミチョウが苦手(別にさわれないとか、怖いとかいうのとは違います。あまり興味がないということです)な私が例外的に好きな種類です。左の写真は息を殺して最接近。右はスギの梢にとまったところを下から。

Kotsubame Kotsubame2

気づいたらここまで無意識のうちに「2コマ」写真になっていました。

最後にはベニシジミ。そこいらじゅうを飛んでいました。非常に美しい種だと思いますが、普通種ゆえに昆虫愛好家の人気は今一つなのではないでしょうか。


Benishijimi

何か物足りない・・・と思ったら、ギフチョウがいない。2003年頃まではたくさんいたのですが、その年は食草のサンヨウアオイが凶作で、それを境に今年まで、タダの一匹も姿を見なくなってしまいました。2003年に撮った写真はここです。

*梢にとまったコツバメの写真はE-300+50mmマクロ+1.4Xテレコン。それ以外はすべてGR Digatal

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April 13, 2007

セミを食う/Apr. 13, 2007

今日博物館から「セミが‘入荷’した」と、ブログの記事上で呼ばれたので、図書館に行ったついでに寄ってきました。入荷したのはラオスのセミの唐揚げ。セミだけではなく、カメムシやヘビトンボの仲間(?)、ガムシかゲンゴロウ、イナゴや昆虫ではないけれどエビなども。コブミカンという柑橘系の葉も一緒に油で炒めてあります。匂い消しでしょうか。


Insects1 Insects2

部屋に持ち帰り、じっくり観察。ツクツクボウシ属のオオシマゼミに似たセミです。恐らくかなり近縁だと思います。大きさも大体オオシマゼミ程度。体長が37mm、体幅が14mmでした。計測し、写真を撮った後は試食。田川 研 著「虫屋の虫めがね」 にツクツクボウシを食べる話が出ていて、結論は「まずい」ということでしたが、今回のセミはかなりいけました。おつまみ・スナック系の味で、変な味や匂いもなく、これなら発売してもよい(?)。ツクツクボウシだから不味いということはないでしょう。単に調理法の違いなのでしょう。何だって、料理が下手なら不味いですからね。中からネットリと何かが出てくるとちょっとダメかもしれませんが、パサパサの唐揚げなので、抵抗感は全くありませんでした。食料難になったらこれで命をつなぐことにします。セミの横にあるのは抜け殻ではなく、幼虫。同じ種かどうかわかりませんが、味は同じでした。


Cicada1 Cicada2

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April 12, 2007

イボタガ来訪/Apr. 12, 2007

昨夜帰宅すると何と自宅玄関先の廊下の天井隅にいたのがこの子(イボタガ)。年に一回、この季節に出現する早春の蛾です(写真:左)。ついでに数日前に職場のビルの壁にいた子の写真も(右)。

数年前から感じているのですが、どうもわが家の前にばかりいろいろな虫達がまるでわが家を選んで訪問しているがごとくに来るのです。アパートの他の家の前にはいないのに、なぜかわが家の前にはいる・・・。それはクワガタだったり、セミだったり、ツチイナゴだったり、今回のようなイボタガだったり。私が特別な虫寄せフェロモンを出しているのかもしれません。あるいは彼ら(彼女ら)も好いていてくれる人を表敬訪問するのかもしれませんし、はたまた撮影希望かもしれません。そう言えば昨年秋にそうやってわが家に来たツチイナゴ。よほどわが家のベランダが気に入ったのか、放し飼いなのにもかかわらず越冬が終わった今でも一向に巣立とうとしません。毎日日光浴をしながらポリポリと気ままにミカンの葉をかじっています。

さて、この蛾どうでしょうか。毛並みといい柄といい、ゴージャスですね。ヨメさんはこんな毛並みの毛皮があったら是非着てみたいそうです。あったかそうです。この蛾を見て綺麗だ、可愛い、ゴージャスだと手放しで喜んでいるのはやはり世間的に見れば変なのでしょうが、先入観なくすばらしいものはすばらしいと感じることが大切です。


Ibotaga3Ibotaga2

*E-300+ZD40-150mm+1.4Xテレコン(内蔵ストロボ発光。マニュアル露出)、
E-300+ZD50mmマクロ+1.4Xテレコン(自然光)

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April 10, 2007

八重山で虫を見た/Apr. 10, 2007

今年一月から月刊誌「むし」(むし社)に「八重山で虫を見た」という河野勝行氏の不定期の連載が出ています。今のところ2回で、一回目(一月号)が「風を感じる〜モンシロチョウ〜」、二回目(三月号)が「山の中で〜ベニボシカミキリ〜」となっています。写真も河野氏によるもので、色彩が独特なのは恐らくコダクロームによっているからなのでしょう。

モンシロチョウはどこにでもいるようなポピュラーなチョウですが、石垣島では夏になると全く姿を見なくなるそうです。その不思議をあれこれ探るわけですが、ただの観察文ではありません。河野氏が石垣島に赴任したときのさまざまなエピソードなども書かれていて、随想としても楽しめます。また、キーワードは「風」。本土ではあまり意識しない風を島での生活では実感できるということです。

「ルリボシカミキリの赤いやつ」(原文のまま)のようなベニボシカミキリに出会ったエピソードや台風との関係など、こちらも周囲の人達との交流を含め、八重山の光景が目に浮かんできます。

さて、次の連載はどうなるのでしょう。河野氏によると編集部に渡って印刷待ちの連載の原稿はまだないようですが、次回は、二回目の連載に美しい写真とともに登場したツマグロゼミを始めとする八重山の豊富なセミについてであろう、と勝手な想像を巡らしておくことにしましょう。

なお、月刊誌「むし」のバックナンバーは東京周辺ではジュンク堂池袋店や志賀昆虫普及社などで見る購入することができます。是非御一読下さい。

今回のこの紹介記事のため、勝手なお願いにもかかわらず別刷りを送って下さった河野氏に感謝します。

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April 09, 2007

仕事始め/Apr. 9, 2007

正確には仕事は毎日しているので、決して「仕事始め」ではないのですが、明日が新年度初めての授業。毎年のことですが、前の日は何とも言えない不安のようなざわざわした気分で一杯です。スタートしてしまえば翌週からは何ともなくなるのですが、最初だけ感じる不安感です。かつて私の指導教授が、「まな板の上に乗る気分」とおっしゃっていましたが、これでしょうか。

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サクラとシバザクラ/Apr. 9, 2007

寒い西条でもようやくサクラが満開になりました。昨日近所で撮ってきたサクラとシバザクラです。
ところで、WIndowsマシンでこのページを見たのですが、やはり明度が違いますね。私はすべてMacを使ってRawファイルから現像しているので、Windowsですと意図とは異なる露出に見えると思います。

*E-300+40-150mmZoom
*E-300+50mmMacro+1.4Xテレコン
*E-300+40-150mmZoom
*GR Digatal


Sakura0701 Sakura0702 Sakura0703 Shibazakura0701

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April 08, 2007

カタクリ/Apr. 8, 2007

ここ数年毎年この時期には向原(安芸高田市)にカタクリの群生を見に行きます。今年も昨日見にいってきましたが、暖冬のせいかすでにピークは過ぎているようで傷んだ花もかなり目につき、逆につぼみはほとんどありませんでした。ここのカタクリはほぼ南限に近いようです。これでギフチョウが飛んでいたら最高なのですが、ここでは見たことがありません。どこでもサクラが満開です。

毎年似通った写真ばかり撮っていますが、今年は望遠でも狙ってみました。

*(左)E-300+40-150mmZoom+1.4Xテレコン(35mm換算で420mm相当)
(右)GR Digital


Katakuri0701_1Katakuri0702_1

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April 07, 2007

プラスとマイナス/Apr. 7, 2007

数学の話ではありません。いつだったか私の上司だった人が会議で、「良いことと言われることを、良いことだからというだけの理由で次々に取り入れて実行していると大変なことになる。良いことには必ずマイナスの面があることを忘れてはいけない」という主旨のことを述べられたことがあり、至言だと思ったものです。例えて言えば、体に良いと言われている食べ物、運動をすべて取り入れていてはかえって体に害を及ぼすことがある、ということでしょうか。改良になる、改善になる、改革になるということは多いのですが、それらには必ずその裏に(気づきにくい)マイナス面があるということです。そのマイナス面とは、たとえば広い意味でのコスト(労力、時間や文字通りの経済負担)であることも多いのです。確かに改良・改善・改革になることでも、コスト負担が多くなれば、それは改悪になることさえあるわけです。すべてはトータルで考え、プラスとマイナスの可能性を勘案していかないといけない、というわけです。

最近、さまざまな場面で成果を問い、評価をするという機運が高まっています。これも一見良いことだらけのようですが、思わぬ(まだだれも気づいていないかもしれない)コストがかかる可能性を考えて取り入れていかないといけません。

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April 05, 2007

セミプロからセミをとる/Apr. 5, 2007

たまには自慢を書かせて下さい。昨日は雪まで降るとても寒い一日でしたが、私にとっては忘れられない日となりました。転機といえるかもしれません。かなり鼻に付く内容かも知れませんが、ひらに御容赦を。

昨日、投稿中だった論文の査読結果通知が来ました。(ちょっと手直しすれば)受理ということでした。英語もちょっと直せとのことですが、多分冠詞の間違い等があるのでしょう。投稿したのが昨年の三月。査読に一年ちょっとかかっていたので(この位かかるのはザラ)、かえって希望が持てるかなと感じていたのですが、本当に受理されるとこれはとても嬉しい!論文受理の知らせはいつでも嬉しいものですが、今回はかつて学位論文の核になった論文が雑誌に受理された時と同じ位嬉しいのです。

というのは、今回の論文が(詳細はいつかまた・・・)セミ(蝉)と数学を組み合わせたものだからなのです。題名にこそセミは出ていませんが、それは他の昆虫にも当てはまることかも知れないからで、実はセミを強く意識して書いたもの。セミの生態学的性質を数学的に解析するという論文です。このような数学と生物学を組み合わせること(数理生物学という)はかねてよりあれこれ考えていて、すでにいくつか論文を出していますし、例えば少し前にセミの会の会報に書いた報文もその一環でしたが、セミを扱った論文はこれが初めて。私は以前から趣味のセミと本職の数学を組み合わせた論文を書くことが夢で、機会があるたびにそのことを言っていたのですが、聞いた人は皆冗談だと思って笑っていました。私は大まじめだったのです。セミを扱った数学というと、周期ゼミの研究が有名で、多くの研究がありますが、それ以外の生態を数学を使って解析する、ということは多分ほとんどやられていないことで、常々手がけてみたいことでした。

今回、そんな論文が(ほぼ)受理され、二人のレフェリーのコメントもとても好意的。内容は生態学と数学の境界といってもかなり生態学寄りの内容で、いわば独りよがりかも知れないこの論文の学術的価値が認められたのが嬉しいのです(しかもかなり本格的な「インパクトの強い」雑誌!)。また、これで「セミ」は私にとってもはや趣味を越えたものであることを意味しているのです。今までは冗談に「セミはセミプロ」と言っていましたが、これで「プロ」になったのではないでしょうか?また、この内容はセミの生態を観察した結果も重要な要素になっているため、単なる数学者には絶対に書けません。もしかすると、この論文を書けるのは少なくとも日本では私だけなのではないか・・・そうでないとしても、そう信じられる内容を論文にし、評価されたことがとても嬉しいのです。これからは、セミ採りしている私を「遊んでいる」と言わないで下さい。仕事をしているのです(笑)。セミを追いかけて仕事になる・・・これは実にオイシイ仕事です。誤解の無いように言いますが、もちろん今後も純粋な数学の研究も続けるつもりです。

この嬉しさ、今街を行き交っている選挙の宣伝カーに乗って、町中に知らせて回りたい、そんな衝動に駆られるほどです。

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April 02, 2007

平治煎餅/Apr. 2, 2007

先週の月曜日、応用動物昆虫学会に出席されるために広島にいらっしゃったOhrwurm さんにお目にかかりました。久しぶりに虫の話を始めさまざまな話題についてゆっくりとお話することができたのですが、お土産に頂いたのがこの平治煎餅。笠の形をしたお煎餅ですが、美味しかったです。調べてみると、親孝行の平治という漁師の哀しい言い伝えがあるようで(親孝行するため禁漁区に入って漁をしたが、浜辺にネーム入りの笠を忘れて露見し死罪になったそうな)、だからと言うわけではなかったのですが、実家にも持っていったところ母の好みに合ったようで大喜びでした。おかげさまで小さな親孝行ができました。
Heiji

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April 01, 2007

食草・食樹/Apr. 1, 2007

森上信夫・林将之著「昆虫の食草・食樹ハンドブック」(文一総合出版、1,260円)という本が発売されました。82×110mm、80ページのポケットブックです。森上氏は昆虫に造詣の深い写真家で、私とは昨年2コマ写真展で御一緒した方。林氏は樹木の専門家です。多くの昆虫は特定の植物に依存して生活しているわけで、その両者を対応をつけて紹介する本は、今までありそうでなかった本です。この視点は秀逸というべきでしょう。ただし、やはり本のサイズ、ページ数の制限が当然あるわけで、比較的よく見かける昆虫が中心になっています。写真も、本来もっと大きなサイズで見てみたいと思うのですが、やむを得ないのでしょう。

また「樹液に来る昆虫」の項目のカブトムシ、クワガタ類は不要ではないかという気がしました。人気の上でもこれらの虫を入れざるをえなかったのかもしれません。さらに、セミの中で唯一ミンミンゼミが載っているのですが、対応する樹木として「さまざまな樹木の汁」と記載され、ほとんどこの本のコンセプトに合っていないような気がします。セミと樹木の関係ということであれば、特定の樹木との関係が濃密なハルゼミ、ヒメハルゼミ、チッチゼミなどを取り上げる方が良かったのではないかと思いました。一般的に知られたセミではないということでしたら、クマゼミを取り上げてセンダンやホルトノキなどの関係、あるいはニイニイゼミとサクラというのはどうでしょうか。

とはいえ、今まで類書がなかったことを考えればこの本の意義は大きいと思います。将来これを発展させた本格的図鑑が出現することを望みます。お薦めです。

*この記事はエイプリル・フールとは無関係です。

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昆虫撮影用デジカメ発売/Apr. 1, 2007

最近人間の顔を認識して自動でピント合わせをしてくれるデジタルカメラが各社から発表されていますが、素人考えでは、この技術は昆虫を撮影するときにも複眼を認識することで、昆虫のマクロ撮影にも応用できるのでは?と思っていました。ところが、そんなカメラがソコーからCaqrio スペシャルバージョンとして発売されることが発表されたようです。ファームウェアを変更することで、甲虫版、トンボ版、チョウ類版とセミ版が用意されるそうです(実は私はセミ版の開発に協力した)。昆虫の顔を認識して的確に自動で複眼にピント合わせができます。

この件について御質問がある方は、まずは(メーカーではなく)私までお気軽に・・・。

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