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May 2007

May 29, 2007

我々か私か

昨年だったでしょうか、日本セミの会の会報の原稿(単著)の英文要約に、‘We’を主語とする文章を書いたら、‘I’に直されました。学生時代、論文を読み始めた頃に真っ先に覚えたことは、単著であろうがなかろうが、論文の人称はすべて‘We’であること。私はてっきり少なくとも理系の論文/報告文はすべてそうだろうと信じていたので、そうではないと知って驚きました。そういえば、高校の時の数学の先生は授業中に「我々は」を多用していましたし、皆不思議に思っていたものでした。「この関係を用いると、我々はこの式を導くことができる」等と使うのです。

たしかに最近数理生物学関係、生物学、生態学の論文を見ると、そもそも人称が主語の文章が非常に少なく、たまにあっても、共著でない限り‘I’になっているようです。数学は人称を主語とする文章が非常に多いのです。間もなく出版される私のセミと数学のコラボレーション論文(単著)の主語は、当然(?)すべて‘We’です。この点はレフェリーにも全くケチを付けられませんでした。私のささやかなアイデンティティみたいなものかもしれません。

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May 28, 2007

里の生活

サクラが咲いてからずっと入れ替わり立ち替わりさまざまな花が咲いて、そんな中を晴れの日の通勤はとても気持ちがよいものです。普通の歩きで15分ほどの道のりなのですが、カメラを片手に虫を探しながら歩いていくと30分近くかかることもあります。連休頃からは周囲のマツ林からハルゼミの合唱も聞こえてきますし、あちらこちらで真ん丸のクマバチがホバリングして縄張りを張っているのもユーモラスです(全部オスですから、刺そうにも刺せません)。

今日ふと思ったのですが、こんな幸せを一度味わってしまった私は、二度と都会で暮らせないのではないでしょうか。去年書いたことの繰返しにもなりますが、ウグイスやセミの鳴き声を聞き、そして咲き誇る野山の花々を見ながら通勤する生活はかけがえのないものです。ヒバリやキジの鳴き声は当たり前のように聞こえます。都会にはこんな刺激がほとんどないのですね。いつか東京に帰らねばならないのではないかと思うこともあるのですが、本当に我慢できるのか、正直言って全く自信がありません。昔その東京で育ったとき、どうして私が平気だったのか・・・、それは東京の都心でも当時は今とは比べ物にならないほど自然が豊かだったからです。

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May 24, 2007

きゅうり

キュウリ味のコーラが発売されるそうです。どんな味なんでしょうか。ジャンクフード&ドリンク好きのアナタ、飲んでみませんか?

そういえば6年前ソウルに行った時に、コンビニで透明なコーラを売っていました。早速買って飲んでみたのですが、特に変わった味はしませんでした。

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May 23, 2007

私信

毎年今頃から夏にかけて、いろいろな方からセミについての質問メールが来ます。質問用のメール・フォームも用意していますし、ちゃんとしたメールにはちゃんと答えるようにしていますが、今まで数回遭遇して困惑したのが、私の回答をそのまま全文自分のウェブに貼り込む、という行為です。つまりセミについて疑問を持って私に聞いたらこんな回答が来ました、ということで、「はじめまして」から始まる私のメール全文が貼り込まれているわけです。

郵便の手紙と比べて電子メールは敷居が低いですが、やはり手紙は手紙。双方の承諾がない限りは他人に見せることは(まぁ家族に見せるくらいは大目に見たとしても)、かなり基本的なルール違反だと思っています。まして不特定多数の人が見るウェブに公開されると、悪いことをしたわけでもないのに晒し者になったような気持ちがします。私からの回答の要点だけを書く、という要約の労力を省いたのでしょうか。

仕事でもしばしば他人から来たメールをそのまま貼り込んだ上に、自分の用件を書き加えて送ってくるメールに遭遇しますが、あまり気持ちの良いものではありません。私はそのような扱いをされる恐れのあるメールの場合、「転送可」、「転送不可」と書いています。

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May 21, 2007

のたりのたりかな

昨日は朝から快晴でしたが、午前中に草取り&町内会の全体会議で、今日から一年間副会長になることになっていた私はさすがにサボることもできず、近くのマツ林から聞こえてくるハルゼミの合唱を聞きながら草むしりをしていました。これではフラストレーションがたまるので、今日は午前中仕事を休んで(裁量労働制なので、特に届けはいらない)、三次市のハルゼミ生息地まで行ってきました。今日も快晴で朝は冷え込んだものの昼前にはポカポカになり、春ならではのダミ声の合唱 は私の心を和ませてくれました。お世辞にも美声とは言えないのですが、これを聞いていると如何にも春ののどかな感覚に満たされます。時の経つのがゆったりとなるような・・・。写真も撮って、昼過ぎに帰宅し午後から出勤しました。珍しく日記調になってしまいました。

Haruzemi14

写真の著作権は私にあります。無断転載、転用は固くお断りします

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May 18, 2007

不思議が起こる

非常に稀なことが起こる、ということは人生の中で時々経験するものですが、ここまでとなると驚嘆するしかありませんでした。

私用があって、昨夜最終便で上京したのですが、夜10時過ぎに羽田空港第二ターミナル駅で私が乗ったモノレールが第一ターミナル駅に入ったとき、ホームに並んで電車待ちをする人の中に、著名な昆虫写真家U野氏に似た方がいるのが見えたのです。しかし走る車中からの一瞬のことで確証もなく、わざわざ席を立って人混みをかき分け後ろの連結車両まで行くことはしませんでした。浜松町で降りたホームでちょっと探したのですが分からず、そのまま改札を出ました。ここで飲み物が欲しくなって、駅構内のコンビニに寄って店の外に出ると、コンビニ前の通路をまさにU野氏がこちらにいらっしゃったのです。以前からメールなどではお世話になったことがあったのですが、お目にかかる機会がなく、昨日も初対面の御挨拶をし一言二言お話ししただけでしたが、前々から一度お目にかかりたかった方でしたので、とても嬉しく思いました。

さて、今日は午前中用事を済ませ渋谷で昼食を取ったあと、丸の内の丸善に寄ってから秋葉原のヨドバシカメラに行くことにしました。不思議と今日もまた誰かに出会うような気(予感)が強くしたのですが、全く理由もなく「写真家のI崎さんに会ったりしてね」位の気持ちがしながら、山手線のホームへ階段を登りました。すでに電車が入っていましたが、駆け込んでまでして乗り込むことはしないでいいな、と思いながらホームに出たのですが、まだドアは開いています。そこでポンと乗り込んで空いている席を探して座ったのです。

間もなく電車は走り出し、何気なく前の席を見ると・・・私の真正面に先ほど「偶然会ったりして」、と思った当の写真家Iさん(キーワードは「フォトモ」。街角での昆虫写真でも有名)にソックリな人が座っていました。よく似ている、しかしそこまでの偶然はないだろうと思ったのですが、その人が読んでいる本の題名に「ファーブル」とあるのを見て、これは本物と気づき、声をかけてお話ししました。お目にかかったのは昨年の2コマ写真展以来でしたがついつい話し込んでしまい、Iさんは目的地を乗り越してしまいました。

広い東京で24時間に満たない時間に偶然が重なったこと、特にIさんとは同じ時間の電車に乗り合わせるだけでも不思議なのに、同じ車両の、それも真ん前の席に乗り合わせる偶然には唖然とするほかありませんでした。今日ばかりは、どんな偶然が起こっても驚かないと思ったものです。宝くじを買った方がよかったかもしれません。

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May 17, 2007

第9交響曲

職場にある生協の機関誌「生協だより」を見ていたら、ベートーヴェンの第9交響曲について興味深い記事が出ていました。

有名なバリトンソロの歌い出し、O Freunde, nicht diese Toene ! (o ウムラウトをoeと表記しました)のToene !の部分の音はF→Fです。一方このバリトンソロは、楽章の始めに出てくる(8小節〜)チェロ&コントラバスパートと基本的に同じ音型にもかかわらず、チェロ&コントラバスの方のおしまいはG→Fとなっているのです。

そこで、この記事の著者、赤井氏はバリトンソロの終わりは譜面通りF→Fではなく、チェロ&コントラバスと同じようにG→Fと歌うべきだと主張しています。理由は1番目に、赤井氏の「好み」。2番目にはベートーヴェンの時代は、器楽の譜面は弾く通りに記譜したが、声楽パートは「同じ高さの音を二つ並べておけば、しかるべき箇所ではそれと理解して」変更するものだった、と言うのですが・・・。そして、ここでF→Fと歌うのは、「この時代の声楽用の譜面を読む知識が不足していることになる」と書いています。

私にはコトの真偽を論じる力はありませんが、本当でしょうか?赤井氏は「音楽史的な検証が必要」と書いていますが、御自身で検証した後に、あるいは検証結果が既知であるときに(要するに論拠を明記して)書いて欲しい、と思ったのです。さもないと単なる「好み」の話のレベルでおしまいですね。

ちなみに、録音ではG→Fは少数派で、赤井氏がチェックした中で6点。12点がF→Fだそうです。いまちょうど手元にあった録音を調べてみたら、フルトヴェングラー/ベルリン・フィル盤がF→F、バーンスタイン/ヴィーン・フィル盤がG→Fでした。赤井氏によるとワルター/コロンビア交響楽団盤もF→Fだそうで、古いものがG→Fになっているわけでもなさそうです。

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May 16, 2007

乾燥果物

以前ここで、食べ物の好き嫌いがあることはすばらしい。好き嫌いがない人間なんてつまらん。誰だって一つや二つ嫌いなものがあるもので、それでこそ人間らしくてよいのだ、という主旨を書いたことがあるのですが、どこに行ったのか見つかりません。

それはともかく、私の苦手は乾燥果物。代表は干しブドウ(レーズン)です。あのみずみずしくておいしいブドウを干からびさせて、わざわざ不味くする意図がわかりません。そもそも見た目も悪い(ウサギの何とかを連想せずにはいられません)。干し椎茸(これは大好物)じゃあるまいし、果物に同じ手法はなじまないだろう、と思います。何があれほど不味いのか。甘みは嫌ではないでしょうから、水気のない食感、それと匂いや臭み(アクのようなもの)でしょうか。干したアンズなどすべてダメです。干した野菜類はOKで、上に書いた干し椎茸や干しイモは好きです。干し椎茸はそのまま食べるわけではなく、水で戻しますからちょっと違いますね。

さて、問題はあのまずいものをパンや、洋菓子に隠す悪意ある人がいること。パンの中に一様分布した干しぶどうを取り除くのは面倒なのでブドウパンは買いません。北海道帯広にある六花亭という有名なお菓子屋さんの「マルセイバターサンド」。とても美味しいのですが、忌まわしい干しぶどうが入っているのです。当然、事前に分解・除去作業が必要です。せっかくの美味しいお菓子をわざわざ不味くするセンスがわかりません。

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May 12, 2007

ミカンの花咲くころ

昨日の夕方は、いつも行くある瀬戸内海に浮かぶ島にハルゼミの羽化観察に行きました(今年5回目)。島に到着して駐車場に車を止めて外に出ると、何やらとてもよい香りがプ〜ンとしてきました。一瞬なんの香りか思い出せなかったのですが、ミカンの花の香りです(この香りを御存知でない方に匂いを説明するのは難しいのですが、ハゴロモジャスミン、クチナシをイメージして下さい)。しかし見まわしても駐車場の周囲にミカンは全く見当たりません。でもこの島は斜面の多くが至る所ミカン畑ですから、そこから流れてきていることは明らかです。

その後機材一式を持って小高い丘の上の公園のハルゼミ・スポットに行って深夜まで観察をしたのですが、その間ずっと香っていました。この公園はアカマツとツツジ位しか植わっていないので、匂いは明らかに風に乗って流れてきているわけで、正に島中がミカンの花の香りで包まれているということです。火曜日に来た時には全く匂いを感じませんでしたから、その後一斉に開花したということでしょう。そう言えば、わが家のベランダのミカンも昨日開花したのでした(下手な写真参照)。まだ開花した花は少ないのですが、それでも今朝ベランダに出てみると香りがしていました。今年はツボミが多く、来週にはわが家の周囲は芳香で満たされるでしょう。「ミカンの花が咲いている・・・」という歌がありますが、ミカンの花を知っている者にとっては聞こえ方が違ってきます。実感を込めてメロディが体に染みてきます。

結局、昨日の羽化観察は日が変わって深夜1時前に終わりました。長い観察/撮影でしたが、ミカンの香りの中とても気持ちのよいものでした。

Mikan

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May 11, 2007

サロメ・Gパパ/May. 11, 2007

数日前の新聞報道によると、古代ユダヤの王ヘロデの墳墓が見つかったそうです。ああ、あのサロメの義父(母親の再婚相手)のお墓なんだと、「ワシの指輪を取ったのはだれだ!」、「あの女を殺してしまえ!」というセリフが聞こえてきそうだったのですが、そうではなく、サロメのお爺さんなのですね。

サロメの話は後世の作り話がほとんどで、特にG・モローの絵画やオスカー・ワイルドの戯曲やそれに作曲したR・シュトラウスの楽劇、ビアズリーの挿し絵で有名です。そうとは知っていても、(お爺さんの)墓が見つかったというだけで何かロマンを感じてしまうのは、なぜでしょうか。早速R・シュトラウスの「サロメ」を聴きたくなりました。

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May 10, 2007

異常気象がお好き/May 10, 2007

伝え聞いた話によると、昨夜の全国放送の某TVニュース番組で、「尾道(広島県)ではセミが鳴き始めている」と報道していたとか。前にも書きましたが、これはアカマツ林が発達していてマツを好むハルゼミが普通にいる山陽地方では至極当たり前のことで、五月の中旬になっても鳴かなかったら、それこそ異常な事態です。瀬戸内に面して温暖な尾道どころか、北海道並みに寒い西条周辺でも四月の後半になればセミ(ハルゼミ)が鳴くのが普通です。その北海道でも今月の終わりになれば、普通にセミが鳴きます(エゾハルゼミ)。そもそも暖かいとセミが早く出てくる等と言う尤もらしい、しかし実はかなり怪しげなことをどうして放送するのでしょう。

ハルゼミのことを知らず、アブラゼミ等のセミしか思いつかない人にとって、今頃セミが鳴くことが異常で、地球温暖化もここまで来たか!という気持ちになることは想像に難くないのですが、全国ネットを持っているような大手の放送局−それもバックには一流の新聞社が控えているような−がロクに調べもしないでこのようなお粗末で人心を煽るような内容を流すのは許せません。例の「あるある」事件にもつながる放送局の体質なのかもしれません。どうも昨今マスコミは「地球温暖化」に象徴される異常気象がお好きなようで、何でもかんでもそれに結びつけようとしているように思われてなりません。

ちなみに、私の現時点での印象では今年のハルゼミの出現は昨年並み、例年よりやや遅め。決して早く出てきてはいません。

閑話休題

まだまだ先の話ですが、この夏に大阪市立自然史博物館にて「世界一のセミ展」が開催(7/7-9/2)されます。8月19日には講演会が開催され、林 正美氏(埼玉大学)と私が話をします。関西にお住まいの方は是非お越し下さい。詳細はこちら(及びそこにあるプレスリリースのpdf)をご覧下さい。

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May 04, 2007

懐中電灯/May 4, 2007

子供の頃から懐中電灯が大好きでした。中学の時、国語の宿題で懐中電灯をテーマにした作文を書いたこともありました。さて、今はLEDライト全盛の時代になりました。昨日近くのホームセンターに行ったとき、特価になっていた0.5Wと3Wのライトを衝動買いしてしまいました。早速夜のハルゼミ羽化観察に持参。これから活躍しそうです。

写真はこの2本を含めた現在現役ライトのキャスト。この他に蛍光灯ランタンなどを使っています。左端はLEDライトと冷陰極放電管が切り替えて使えるもの。蛍光灯ランタンを持っていけないときに使います。ストラップを引き抜くと警報音が鳴るのですが、夜間観察中にあやまってこれを引き抜いて、あわてたことがあります。近所の人に通報でもされたら大変です。ただでさえ暗闇の中での撮影はアヤシイですから。慌てれば慌てるほどストラップを元に戻せずに警報音は鳴り続け、しようがなくて電池を外しました。

左から2本目は5WLED。とても明るいのですが、大飯食らい。もうちょっと暗くてもよいので長持ちするものが欲しかったのですが、これにピッタリだったのが昨日購入の真ん中のライト。3WLEDですが、必要な電池は5Wの1/3です。明るさもほどよいものです。右から2本目は0.5Wライト。光に色付けがなく、これは夜間撮影のときに被写体を照らしてピント合わせをするのに使っています。右端も0.5Wライト。やや青味を帯びた光ですが、普通の懐中電灯として使います。


Photo

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