我々か私か
昨年だったでしょうか、日本セミの会の会報の原稿(単著)の英文要約に、‘We’を主語とする文章を書いたら、‘I’に直されました。学生時代、論文を読み始めた頃に真っ先に覚えたことは、単著であろうがなかろうが、論文の人称はすべて‘We’であること。私はてっきり少なくとも理系の論文/報告文はすべてそうだろうと信じていたので、そうではないと知って驚きました。そういえば、高校の時の数学の先生は授業中に「我々は」を多用していましたし、皆不思議に思っていたものでした。「この関係を用いると、我々はこの式を導くことができる」等と使うのです。
たしかに最近数理生物学関係、生物学、生態学の論文を見ると、そもそも人称が主語の文章が非常に少なく、たまにあっても、共著でない限り‘I’になっているようです。数学は人称を主語とする文章が非常に多いのです。間もなく出版される私のセミと数学のコラボレーション論文(単著)の主語は、当然(?)すべて‘We’です。この点はレフェリーにも全くケチを付けられませんでした。私のささやかなアイデンティティみたいなものかもしれません。

Comments
そういえば、昔そんなことを聞いたことを思い出しました。
>ところで、論文がpublishされるのは何時頃でしょうか?楽しみです。
あまり楽しみにするとガッカリしますよ。先週校正を終えたので、来月中には出ると思っています。
Posted by: Zikade(家主) | May 30, 2007 at 10:51 PM
生物学には絶対的真理が存在しないので「私が」ということになるのではないかと想像します。数学の場合は誰の前でも真理は真理となるので、「我々は」ということになるのではないでしょうか。もちろんぼくは"We"で書いたことはありません。
ところで、論文がpublishされるのは何時頃でしょうか?楽しみです。
Posted by: Ohrwurm | May 30, 2007 at 09:39 PM