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August 2007

August 31, 2007

BBC Proms

夏の間はすっかりセミ・モードの私ですが、数日前から今年のプロムスの録音を繰返し聞いています。世の中便利になったもので、つい数日前に行われたコンサートの実況が聞けるのですね。私が聞いているのはアバド指揮のルツェルン祝祭オーケストラが今月22日にロンドンのロイヤル・アルバートホールに客演したときの演奏。マーラーの第3交響曲です。パソコンの貧弱なスピーカーで聞いていますし、基本的にナガラなのですが、やはりアバドのマーラーに違和感はありません。最近の私には最もピッタリ来るマーラーだと思います。これは昨年の来日公演での第6交響曲でも強く感じたことです。アバドはルツェルン音楽祭で今まで、2,3,5,6、7番の交響曲を毎年一曲ずつ演奏していますが、来年はどうするのでしょうか。

このような最新の演奏を何回でも繰返し無料できけるのは有難いことです。放送日から一週間ファイルが公開されているようですが、一旦アップされているReal playerファイルをダウンロードすると、クリックするだけで一週間以上経っても聞けるようです(無期限ではないのでしょうが)。

上記コンサートのページはこちら。残念ながら音声ファイルはすでに削除されているようです。

BBCのプロムスのホームページはこちら。

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August 30, 2007

ついたち、はつか

久々に言葉の話題。先日ある学生が部屋に質問に来たのですが、話の中で月の20日のことを「にじゅうにち」と言ったのです。「はつか」と言うように注意したのですが、彼曰く「『はつか』と言うと『八』をイメージして間違う」。日本語を習いたての外国人ならともかく、20年以上も日本人をやっていて言うことではないように思いました。「にじゅうにち」等と聞くと、私にはsophisticateされていないように聞こえます。

思い出すと、私は小学生時分に親に「一日(ついたち)」「二十日(はつか)」や「はたち」等数字の特殊な読み方を仕込まれた覚えがあるのですが、最近の親は自分自身が「にじゅうにち」等と言っているのでしょうか。

そう言えば、近所の子相手に英語を教えている母が、最近の中学生は「ついたち」「はつか」が分からないと言っていたことを思い出しましたが、まさか大学生も分からないとは思いませんでした。

広島には廿日市(はつかいち)という地名があるので、広島県民は「はつか」は言えると思います。この学生も確か県外だったかと・・・(ちなみに「廿」は「二十」の合わせ字です)。

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August 29, 2007

ツクツクボウシ

ツクツクボウシがピークになりつつあります。子供の頃には私はこのセミを「オーシン」と呼んでいました。和名は勿論鳴き声に由来しています。法師蝉とも言いますが、ここでの「法師」は「一寸法師」同様に僧侶の意味ではありません。「男の子」位の意味でしょう。九州では「つくし(筑紫?)恋し」と言われている、と聞いたような。

それはさておき、このセミは何と鳴くか?私は「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」と鳴いていると聞こえますが、逆に「ツクツクボ−シ、ツクツクボ−シ、・・・」と聞こえる人も多いようです(和名の聞きなしはこちら)。どうでもいい事かも知れませんが、やはり私は「オ−シンツクツク」と考えるのが自然だと思っています。理由は簡単で、「オ−シン」に強拍が来ているように聞こえること。何回聞いても、「オ−シン」が小節の頭になっているように思えるのですね。

全体を見てもまず「ジュクジュク・・・」という序奏で始まり、だんだんとクレッシェンドしていって、「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」という主部に入ると考えるのが音楽的に自然だと思うのです。

人によってはこの序奏が「ツクツク」に他ならないので、冒頭だけ長い「ツクツク」の後に「ボ−シ」が来る、とみて、やはり「ツクツクボ−シ」だというのですね。

普通種なのであまり人は関心を示しませんが、これほど複雑な鳴き方のセミは非常に珍しいです。近隣諸国にもいません。メスは全曲通して聞かないと「ナンパ」されないのか、それとも主部「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」だけでもOKなのか、不思議です(だれか実験してくれないでしょうか)。このセミの鳴き声を米国の虫の専門家グループに聞かせた人がいて、だれもセミとは思わなかったそうです。鳴いているときのお腹の動かし方はまさに職人技で、見ものです。腹部が硬質なミンミンゼミやクマゼミとは大違いです。

日本本土産は主部「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」の後に展開部「オシヨ−、オシヨ−、・・・」が来ますが、屋久島産はこの部分が欠落。主部をアッチェランドした後に結尾の「ジュ−−−」がいきなり来ますし、台湾・大陸産はわけのわからない非音楽的な走句が挟まった後に何事も無かったように展開部、結尾が来ます。

マンガ「よつばと」では主人公よつばちゃんがツクツクボウシとは秋を呼ぶ精霊で、頭に三角の頭巾、手にはヒマワリの花を持っていると思っている、というくだりがあります。

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August 24, 2007

今年は暑い?

今年は暑いと聞きますが、ここ西条(東広島市)にいると特に今年が例年より暑いとは思いません。本当のところはどうなのか、ちょっと調べてみました。今年は7月・8月の熱帯夜は今日現在でゼロ(昨年は2日)、ちなみに最低気温の最高は23.1度。大体毎日21度〜22度です。最低気温が20度未満になった日数は今年は今日までで14日(7月前半雨ばかりだったせいだろう)。昨年は2ヶ月間で3日だけです。

最高気温では35度を超える猛暑日は今年は2日(昨年は6日)です。つまり西条の真夏の気温は最低気温が22度、最高気温が32度というのが平均的です。

というわけで、今年そんなに暑いとは思わないんですが?

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August 23, 2007

ミニチュア

野暮用があって駆け足で上京してきました。その折、都心で見つけたアブラゼミ。

Chibiabura1

一見なんの変哲もなさそうに見えると思いますが・・・

Chibiabura2

こうすればおわかりでしょうか。「ずいぶん大きな手なんですね」という反応もありそうですが、手が大きいのではなく、セミが小さいのです。全長はツクツクボウシ程しかありません。絶対音感がない私でも分かるほど音のピッチが高いアブラゼミが鳴いていることに気づいて見上げたら、このかわいいセミが健気に鳴いていたわけです。

(以下8月24日追記)ネットを見ていたらこんな記事を見つけました。何か起こっているのかも。心配です。

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August 20, 2007

長居紀行

大阪長居にある大阪市立自然史博物館に行ってきました。一日目は午後から日本セミの会の談話会。談話会は例年年に二回開催されていますが、大阪は13年ぶりとか。17年目にもあるのでしょうか。講演は二日目の午後でした。

それはさておき、長居の地下鉄の駅を出てから公園内を博物館までの道は暑かった。カンカン照りでほとんど日を遮るものがなく、じりじりと焼かれる思いでした。こんなところで世界陸上とは・・・。クマゼミだらけと聞いていたのですが、朝10:30頃はすでに合唱も下火になる頃だったのでしょうか、あるいはすでにピークを過ぎていたからでしょうか、思ったほどクマゼミはいないと感じました。実際かなり死体が落ちていました。

9月2日まで開催されている「世界一のセミ展」は予想以上の大賑わい。こんなにセミに関心のある人が多いとは思いませんでした。この中から将来セミを調べてみようと思う子供が出ることを期待しています。世界中のセミの標本をこれだけ一同に見ることができるのはあまりない機会でしょう。鳴き声もかなりの種数聞けます。一角に設けられているヒメハルゼミコーナーでは、鬱蒼と茂ったシイ・カシの森が再現されていて、合唱を聞くことができます。「あの」雰囲気は街中のクマゼミ、ミンミンゼミやアブラゼミとは全く異なり経験したものでないとわからないので、よい試みだと思いました。

二日目(19日)は午前中に会場入り。持参したMacBook Proとプロジェクター接続の問題をチェック。音声を会場のスピーカーから流すこともチェックしました。全く問題なし。1時から講演開始。まず林正美先生が、セミの分類について標本写真を交えてお話されました。最新の結果をふまえた分類について紹介され、私も知らないことがたくさんありました。

休憩を挟んで2時20分から私の話。林先生の講演は言わば直球でバシバシ三振をとる講演だったのに比べて、私のは球威がないので変化球で打者の目を誤魔化しながらのらりくらり投げている感じ。それでも何とか質疑もこなし打ち込まれて火だるまになることだけは避けられました。やれやれ・・・。

今回は一般の方向けの講演という私にとって初めての体験だったのですが、もしもうまくいったと感じて下さったら、それは初宿さんを始めとする博物館の方々とMac+Keynoteのおかげです。だめだったと感じられたら、それは私の下手な話のせいに他なりません。林先生の講演目当てとはいえ、たくさんの方々が日本中から集まって聞いて下さり、大変うれしく有難く思いました。Keynoteは良いソフトです。改めて感心しました。

帰りの新幹線は、まず京都−米原付近で信号機のトラブルで1時間近く遅れ、さらに広島−岩国付近の落雷で広島から先が停電し、私は岡山で足止め。帰りの電車では指定席で寝ながらのびのび帰る予定だった計画は大きくはずれ、新大阪から東広島まで4時間半以上かかりクタクタになりました。特急料金が全額払い戻しになりました。

Semiten0


Semiten1 Semiten2

Semiten4 Lecture

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August 16, 2007

満20年

今日で就職して満20年を迎えました。やはり感慨深いものがあります。それなりにいろいろありましたが、あっという間でした。13年が熊本で7年が広島でした。初めて出勤した日のことが昨日のように思い出されます。この間大きな病気にもかからず、怪我もなく過せたことは幸せなことでした。このまま職場を変わらなければ定年まであと11年ほどですが、やはり病気と怪我にあわず無事に乗り切れれば、と思っています。

最初の半年、1年、2年頃までは「これで半年経った」などと思ったことを覚えているのですが、その後は忘れていて、満10年のことも覚えていません。しかし20年は特別な感じがします。

*この件についてはコメントは歓迎しますが、お祝いのお言葉(を頂戴できるとしても)は御辞退いたします。

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August 15, 2007

お盆

8月に入る頃から広島のスーパー、コンビニなどの店頭ではこのような物が売られています。


Tourou1Tourou2

これが何なのか、初めて広島に来た時は分かりませんでしたが、要するにこうなるわけです:


Tourou3

地元に住んでいる人には当たり前のことでも、他の地方から来た者にとっては興味深いものです。

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August 14, 2007

ジンジャー

私はいつごろからか生姜好きになりました。冬寒いときには紅茶に生姜の絞り汁を加えてジンジャー・ティー。市販の生姜湯は生ぬるいので、やはり生姜の絞り汁を加え火傷するような辛さにします。カレーで言えば10倍。料理にも生姜入りが美味しい。

生姜入りの飲み物と言えば思い出すのがジンジャーエールですが、カナダドライなどから出ているものはほとんど生姜の香りがせず、サイダーやキリンレモン等に似た透明な飲み物でしかすぎません。生姜が嫌いな人はあれでも飲めないそうですが、生姜好きには物足りません。

最近偶然見つけたのが「ディアボロ・ジンジャー」。8月7日にキリンから新発売されたものですが、これは一口含んだだけでかなり強烈なジンジャーの香り、辛さが口の中に広がり、素晴らしいと思います。ジンジャーエールとは全く別物。久しぶりに個性の強い飲み物を見つけました。

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August 09, 2007

なにが残暑だ

四季の中で最も好きなのは夏。学生の頃は夏休みがあったし、山に行ったりプールで泳いだり楽しいイベントが目白押しでした。寒いと着込まなくてはいけませんが、何枚も重ね着したり、寝るときに布団だ毛布だと「重し」を乗せないといけないのは不快きわまりない。夏は大の字になって寝ればよく、真夏は基本的に何も「重し」がいらない。せいぜい軽いタオルケットを1枚。薄着もできるし、裸足になれる。これほど「身軽」にいられる季節は夏しかないわけです。

その上、外に出かければたくさんの虫達に出会える。セミはたくさん歌ってくれるし、夏が嫌いだと言う人の気が知れないのです。勿論その逆に寒いのはゴメン。一日中「重し」を乗せる生活、あちこちが寒さで痛く、寒い寒いとあちこちサスサスしないと冷え性の私は体が氷のよう・・・。虫はほとんどいないし、野山も枯れ果て、セミも鳴かない。そんな冬が退いたと思える日が立春で、まだ本当は冬なのかも知れないけれど、春が来たと信じてもう少しの辛抱だ!と言い聞かせるのです。この日以降の寒さは余寒というのですが、あまり使われません。ところが立秋以降の暑さを指す残暑は多用されています。私はこれが気に入らない。

テレビニュースでは、わざとらしく野山では秋の草が咲いたとか、空には秋の雲が出ているという。ウソだヤラセだ。今日咲いたわけでも、昨日まではそんな雲が無かったわけでもなかろう。ひょっとすると梅雨のうちから咲いていたのだろう。「つい先日やっと梅雨明けしたのに残暑残暑と言うな。まだまだ夏は元気だ。これからだ。」・・・私に喧嘩を売るつもりがないなら『残暑』見舞などよこさないで。

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August 06, 2007

今更戻れない

よく考えてみると、我々が楽しんでいるものの多くはこの世に登場・普及してからせいぜい100年〜130年程度、というものが少なくありません。電球や蛍光灯が発明されたのも、電灯線が各家庭に引かれたのも、ラジオもテレビも、自動車も飛行機も、もちろんパソコンも携帯電話も。これらは今や欠くことのできないものになったものばかりです。最も最近普及したものは携帯電話で、私はこれが無くなっても生きていけますが、今の子供たちの中には「生まれたときからあった」ものなわけですし、そうでなくても今さら無くなったら困るという人も多いことでしょう。

さて、流行の地球温暖化。あまり叫ばれると何か裏があるのではないかと勘ぐりたくなるのは私の悪いクセかも知れませんが、深刻なことは私も認めています。勿論マスコミは何でもかんでも地球温暖化のせいにしないと気が済まないようです。きっと参議院選挙で自民党が負けたのも地球温暖化のせいなんでしょう。冗談はさておき、地球温暖化は深刻で今すぐにきちんとした手を打たないとあと50年、100年経ったときに人類がまともに生活できないほどの環境になる可能性があるのだと思います。しかし、それは多くの人にとって「自分のいなくなった後」のことで、今日の生活、明日の楽しみとどちらが大切か、と問われれば答えは「今日明日」なのです。

50年後に大変だから、電気を減らしましょう。手始めに夏の冷房は全面禁止。これを実行すれば地球温暖化防止にに大きく貢献するから、と言われて(あくまでも仮の話)みんな納得するでしょうか。現代のようにパソコンですべてを管理している状態を元の手仕事に戻せるとは到底思えません。車の数を減らすことも同様。

しかし、何だか知らないが、あと数ヶ月後に人類の生存に重大な影響が出る、ある大変なことが起こる。携帯電話を一切使わないければそれを防げることがわかった。さあ、どうするか?と言う場合は皆ブツブツ言いながらも携帯を使わないことに同意するのではないかと思うのです。

というわけで、私は地球温暖化の防止には非常に悲観的です。少なくとも今後「こんなものがあったら便利」という商品の開発はやめましょう。発売されて爆発的に売れてみんなが使うようになったら、その商品が便利で優れていればいるほど手放せなくなるのです。そうなったら手遅れです。

こうやってみると、地球温暖化に悪いものは100年〜130年前以降に出現したものばかりのような気がします。

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