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August 29, 2007

ツクツクボウシ

ツクツクボウシがピークになりつつあります。子供の頃には私はこのセミを「オーシン」と呼んでいました。和名は勿論鳴き声に由来しています。法師蝉とも言いますが、ここでの「法師」は「一寸法師」同様に僧侶の意味ではありません。「男の子」位の意味でしょう。九州では「つくし(筑紫?)恋し」と言われている、と聞いたような。

それはさておき、このセミは何と鳴くか?私は「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」と鳴いていると聞こえますが、逆に「ツクツクボ−シ、ツクツクボ−シ、・・・」と聞こえる人も多いようです(和名の聞きなしはこちら)。どうでもいい事かも知れませんが、やはり私は「オ−シンツクツク」と考えるのが自然だと思っています。理由は簡単で、「オ−シン」に強拍が来ているように聞こえること。何回聞いても、「オ−シン」が小節の頭になっているように思えるのですね。

全体を見てもまず「ジュクジュク・・・」という序奏で始まり、だんだんとクレッシェンドしていって、「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」という主部に入ると考えるのが音楽的に自然だと思うのです。

人によってはこの序奏が「ツクツク」に他ならないので、冒頭だけ長い「ツクツク」の後に「ボ−シ」が来る、とみて、やはり「ツクツクボ−シ」だというのですね。

普通種なのであまり人は関心を示しませんが、これほど複雑な鳴き方のセミは非常に珍しいです。近隣諸国にもいません。メスは全曲通して聞かないと「ナンパ」されないのか、それとも主部「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」だけでもOKなのか、不思議です(だれか実験してくれないでしょうか)。このセミの鳴き声を米国の虫の専門家グループに聞かせた人がいて、だれもセミとは思わなかったそうです。鳴いているときのお腹の動かし方はまさに職人技で、見ものです。腹部が硬質なミンミンゼミやクマゼミとは大違いです。

日本本土産は主部「オ−シンツクツク、オ−シンツクツク、・・・」の後に展開部「オシヨ−、オシヨ−、・・・」が来ますが、屋久島産はこの部分が欠落。主部をアッチェランドした後に結尾の「ジュ−−−」がいきなり来ますし、台湾・大陸産はわけのわからない非音楽的な走句が挟まった後に何事も無かったように展開部、結尾が来ます。

マンガ「よつばと」では主人公よつばちゃんがツクツクボウシとは秋を呼ぶ精霊で、頭に三角の頭巾、手にはヒマワリの花を持っていると思っている、というくだりがあります。

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