« August 2007 | Main | October 2007 »

September 2007

September 27, 2007

虫のくる宿

写真家の森上信夫さんから「虫のくる宿」(アリス館978-4-7520-0377-9 (4-7520-0377-5)/税込¥1575)という新著を送っていただきました。

14716_1
撮影:そよ風ふくさん(感謝!)

子供向けの写真絵本という感じです。森の中の一軒の宿の光に集まってくる虫達をテーマにしたお話し。とても趣味のよい心地よい本ですが、私のようなコケの生え始めた(?)虫屋よりも、まだ様々な虫に(ガだって、ハチだって、バッタだって、きっとハサミムシだって!)好き嫌いの区別なく接することのできる純真な、かつ虫に興味をもち始めた子供に最適だと思います。いかにも森上さんのお人柄が出ている素敵な絵本です。ちなみにここに登場するセミがコエゾゼミ、というところもイイ。

頂いた本の裏表紙を開いたら、こんなバッタがいました。これを見てヨメさんに、あなたもセミをあしらったサインを作れ、と言われたのですが、絵心やセンスがないもので・・・。

Moriue

| | Comments (6)

September 26, 2007

韓国ドラマの効果音

数日前偶然つけたテレビ(衛星放送)で韓国ドラマ(時代劇)を放送していました。セミの鳴き声が聞こえたので見ていると(否、聞いていると)、ミンミンゼミのようです。しかし、どうも変です。日本のミンミンゼミは普通ミ−−ン、ミンミンミンミ−−−と鳴きますが、韓国産はミンミンミンミ−−−としか鳴かないはずなのです。ドラマでは何度聞いていてもミ−−ン、ミンミンミンミ−−−と日本の鳴き方です。そのまま見ていると今度はツクツクボウシが鳴き出しました。これではっきりすると思って聞いていると、やはり日本産の鳴き方です。韓国産や台湾産はお終いのオシヨーシ、オシヨーシに入る直前にシヒヒヒヒヒの様な意味不明の挿入句が挟まるのですがドラマ中の鳴き声にはこれがありません。

日本が舞台になっているわけでもなく、字幕版なので音の入れ替えをしたとも考えにくいので、私の想像では日本で録音され発売されている効果音を使ったのではないかと思います。

前にも書きましたが、「チャングム」の始めの方ではコマゼミMeimuna mongolica の鳴き声が明瞭に入っていました。日本にいないセミなので何の問題もないわけです。

*韓国産のセミの鳴き声を聞いてみたい方はこちらから

| | Comments (0)

September 25, 2007

グスク歴訪の旅(4)

いよいよ最終日。このは朝から晴れて、恐らく雨の心配はなさそうですが、わかりません。荷物をまとめてチェックアウト。どうも季節がズレているようで、考えてみるとオオシマゼミのメスは姿も見ていませんし、クロイワツクツクのメスも勝連城跡で1匹だけ見かけただけです。どこに行ってもリュウキュウアブラゼミが多くて、チョウが乱舞。今まで何回も9月の後半に来ていますが、こんなことは初めてです。冗談にこれでクマゼミでも鳴けばいよいよ変だ等と話していましたが、毎朝出発時にホテルを出るたびに耳をそばだててもクマゼミの鳴き声はしませんでした。あたりまえですが。

この日は前日行き損ねた乙羽岳の玉城林道を通って(野良馬*)が歩いていると楽しい)再び乙羽岳頂上の森林公園に行き、それから高速で石川、普通道で読谷村に抜けて座喜味城跡を見るというコースです。

*)牧場があって、放牧された馬が林道を歩いていることがあり、林道に「野良馬注意」の看板がある。

乙羽トンネル手前から玉城林道に入ると、何とクマゼミの鳴き声が!冗談に話していたことが現実に。しかも道を進むにつれて何匹も。いよいよ季節が(たぶん一ヶ月位)遅れている感じです。沖繩本島は8月に長雨があったようですが、この影響かも知れません。沖繩本島のクマゼミ出現は本土よりも早く、6月中旬頃でしょうから、かなり遅いと思います。

またマングースが林道を渡るのを見ましたが、前日もホテル近くでも見かけていましたし、この旅行中3回遭遇しました。噂通り個体数が多いようです。動物で思い出したのですが、前日に、ノウサギを見ました。沖繩本島にウサギはいないはずですから、飼育されていたものが逃げたのでしょうか。

Kinkame
乙羽岳で見たナナホシキンカメムシ

実は前日乙羽岳頂上にあるアンテナ施設の工事をしていて、その騒音と雨降りのためにうまく録音ができなかったリベンジのために再訪したのですが、土曜日も工事は継続。この日も録音は難しいものでした。それでも豊かな自然を満喫して山を下り、伊豆味方面に抜けて八重岳の登山口付近を通ったのですが、ここでも複数のクマゼミが鳴いていました。

帰る前に許田の道の駅で買い物。料理に使う黒糖を買って送らせました(うっかりしてさんぴん茶の煮出し用ティーバッグを買うのを忘れました)。11時半頃出発し、石川のうるま市市民公園に寄りました。この日はクロイワツクツクがたくさん鳴いていましたので録音をし、公園内を散策。公園は大分荒れていて、十分に手入れしているように思えません。放置されているようにも見え、今後が心配です。それでもこんな子がいました(ツマベニチョウの幼虫です):

Tsumabeni

30分ほどで出発するはずでしたが、何やかやと楽しいと時間が経ってしまい、すでに1時半。大急ぎで読谷村の魚料理の店おおき海産物レストランに行きました。この店は二度目で、住所も分かっていたので、ナビに直接入力しすべてお任せすることにしました。実は私はカーナビが嫌いで、いつもは事前に地図を見て調べ、あとは勘を頼りに行くのですが、今回は予習をしていなかった上、地図もなし、時間もなしということで、利用しました。

Ooki

5時にはレンタカーを返す必要があって、時間がだんだんとなくなってきました。3時に店を出て座喜味城趾に行きました。正面のリュウキュウマツの林ではクロイワツクツクがたくさん鳴いていました。このマツ林を過ぎ、いよいよ城の前に来た時にサーッと雨が降ってきました。いわゆる「キツネの嫁入り」です。脇にソテツがあって、花をつけていました。シジミチョウがいましたが、ソテツシジミでしょうか。

Zakimi Zakimi2

こうして沖繩のグスクを見てくると、どれもヤマトのいわゆる天守閣のそびえるお城とは全く雰囲気が異り、かつての琉球王国の歴史を思うのです。

3時半に城を出発し、58号線を南下。嘉手納基地の横を通り、沖繩南インターから高速に入り、5時ギリギリにレンタカー屋にたどり着きました。家内の希望だった「やちむんの里」に寄る時間がなくなりましたが、次回ということで・・・。那覇空港からは6:10発の ANA便で広島へ。すべての雑用や仕事を忘れた旅もこれでおしまいです。

| | Comments (0)

September 24, 2007

グスク歴訪の旅(3)

三日目。朝食を取っていると雨が降ってきました。かなり激しく、土砂降りという感じです。しかし十分ほどで小降りになり、そのうちに止みました。予報では朝のうち時々雨で、昼過ぎからは晴れ。部屋にもどってしばらくするとまた土砂降り。しかしこれも十分ほどもすると止みました。9時頃にホテルを出発。この頃には青空も広がり、強い日差しが肌を焼くようです。

ところが山の中を今帰仁方面に向うと次第に曇ってきて、玉城林道の入り口にさしかかる頃にはかなり激しい雨が降ってきました。とても林道に入る状況ではないので諦め、ひとまず今帰仁の駅「そーれ」に車を止めて雨が止むのを待ちました。15分ほどで小降りになったので、今帰仁城跡に向いました。3年ぶりだったのですが、入り口付近は綺麗に整備され、ビジターセンターのような立派な建物もでき、駐車場の位置も変わっています。いつもですとこの頃城の周辺はオオシマゼミが多く、505号線から城に登る道の両側に植えてあるサクラにもとまっているのですが、この日は全くおらず、オオシマゼミよりもクロイワツクツクがたくさん鳴いていました。また以前入り口の売店の前の木に、「ここで今カンカンと鳴いているのはオオシマゼミです」という手書きの札が下がっていましたが、今日は無し。初めて聞いてこれがセミの鳴き声と分かる人は少ないでしょう。

Nakijin

Nakijin2

城の周辺は綺麗に整備され、明るくなりはしましたが、以前のような鄙びた雰囲気や山の中の城という感じは無くなり残念です。城を出て駐車場に戻ると近くの木でクロイワツクツクが鳴いていましたので、録音しました。11時ごろ小雨の中を本部(もとぶ)の方に行ってクロイワツクツクの多産地を数ヶ所回って様子を観察したあと、八重岳登山口近くにある岸本食堂八重岳店で昼食(沖繩そばとジューシー)。雨がだんだん激しくなってきました。

食事中に雨は止んできましたが、天気予報のように午後から晴れるということはなさそうです。昼食後は乙羽岳の頂上付近(森林公園)に行きました。以前途中まで完成していたものの、全線開通していなかった、今帰仁村505号線から乙羽岳の横を通り、伊豆味に抜ける道が開通していたので、岸本食堂からはすぐに行けました。

ここでもリュウキュウアブラゼミがとても多く、たくさん鳴いていました。ここではオオシマゼミも比較的多く、今回ようやく姿を見たり録音したりできました。時々スコールのように雨が降るのですが、合間に歩いていると、こんなタマムシを見つけました。アヤムネアオタマムシだと思いますが、2cmほどの緑光沢のタマムシです。

Tamamushi

また、非常にチョウが多かったのが印象に残りました。これは今帰仁城周辺でもそうだったのですが、今回はどこにいってもとてもチョウが多く、ナガサキアゲハ、シロオビアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハなどのアゲハ類、ツマベニチョウ、リュウキュウムラサキなど、そして何よりもイシガケチョウがウジャウジャ飛んでいました。

Ishigake

ここは楽しくてつい長居したのですが、再び今帰仁に抜け、今帰仁城跡ビジターセンター(?)で休憩後、瀬底島や本部(もとぶ)の街中など数ヶ所のクロイワツクツクの生息地を回りましたが、ほとんどいませんでした。この間も降ったり止んだりの繰返しでした。

時間をみるとまだ4時すぎでしたので、最後に思いきって八重岳に行ってみました。ここは日本で最も早いサクラ(カンピザクラ)の名所として有名です。頂上まで車で登れますが自衛隊のレーダー施設などがあって殺風景です。しかしそこまでの道にはサクラ並木がずっと続いて、6、7月頃にはクロイワニイニイがたくさんいるところです。この季節はどうなっているのか分からなかったのですが、やはりイシガケチョウがウジャウジャ飛んでいました(上の写真はここで撮ったものです)。訪れる人もほとんどおらず、セミは数匹のオオシマゼミ、リュウキュウアブラゼミが木にとまっていました。あまりいなかったのですが、それでもその数匹の写真が撮れて満足しました。

この日は6時前に名護曲に行って早めの夕食。そして今日こそA&Wに行ってルートビアで乾杯。ジョッキに2杯飲み干しました(おかわりはタダです)。明日はいよいよ最終日。

Aw

| | Comments (2)

グスク歴訪の旅(2)

20日の朝は晴れ。8時半頃ホテルを出発。国道58号線を北に、国頭村比地大滝に行きました。リュウキュウアブラゼミの鳴き声が非常に多く、あとはクロイワツクツク。ここでもオオシマゼミは非常に少ないようです。リュウキュウアブラゼミの鳴き声は声質はアブラゼミによく似ていますが、一回の鳴き声自体が非常に短いので、合唱の聞こえ方の印象もずいぶん違います。

Hiji
遊歩道脇の木々をよく見ながら歩くと、しばしばリュウキュウアブラゼミのメスがとまっていて、その度に立ち止まっては写真を撮って行くのでなかなか先に進まず、結局滝まで行かずに引き返しました。ちょうど12時になったので、近くの道の駅ゆいゆい国頭で食事。ソーキそばとじゅーしーのセットを。

いつもここから引き返してしまい、これ以上北に行ったことがなかったので、今回は休憩後辺戸岬まで行ってみました。岬に着いた頃には曇り空になったせいもあってか、セミの鳴き声は皆無。

Hedo

再び南下して国頭村与那覇岳にある森林公園に寄ってみました。訪れる人もほとんどなく、静まり返っていました。この辺はオオシマゼミが多産する場所ですが、やはり今年は非常に遅れているようです。すぐに58号線まで下り、そのまま南下。今度は羽地で右折して今帰仁(なきじん)を通り、沖繩美ら海水族館に行きました。3回目ですが、何度行っても楽しめる水族館です。


Churaumi

思いがけず時間がたって、外に出るとすでに夕闇が迫っていました。

Churaumi2

449号線を海岸沿いを名護に向かい、偶然見つけた魚料理の店魚しんで夕食を食べました。魚をお盆に乗せて持ってきて料理方法とともに選びます。とてもおいしく頂きました。このお店はおすすめです。

さて前日の勝連城址と比地大滝で採集・撮影しただけなので、セミについてはちょっと欲求不満。残り二日にかけることにしよう。

| | Comments (0)

September 23, 2007

グスク歴訪の旅(1)

今月一杯が‘有効期間’の三日間の夏期休暇を使っていなかったのと、二人分のマイレージが残っていたので、家内と3泊4日で沖繩本島に行ってきました。勝連、座喜味、今帰仁(なきじん)、名護のグスクを訪ねる旅でしたが、勿論セミもあり。この間ずっと名護に宿を取って、那覇は素通りでした。中城(なかぐすく)に寄らなかったのは・・・この季節、たぶんセミがいないからです(7月にはたくさんのリュウキュウアブラゼミクロイワニイニイがいます)。本土のお城とは全くイメージが異る沖繩の城(グスク)。訪れるのも実はこれが初めてではなく、勝連、座喜味のグスクは三年ぶり2回目。その他は数えきれません。

ちなみに、ちょっと意外に思われるかもしれませんが、この時期沖繩本島中南部にはほとんどセミがいません。東京の方がよほど、いやはるかにセミの鳴き声が聞けるのです。あえてこの連載ではセミの写真は載せないことにします。

19日朝10時に那覇空港に到着。すぐにレンタカー屋のバスで営業所に向い、手続きをして出発。途中首里城にほど近い82号線沿いのTANTOというレストランで早めの昼食。ここは以前偶然見つけて入ったお店。雰囲気がよかったので再訪です。

昼食後は勝連城に行きました。途中予想通りセミの鳴き声は皆無でしたが、城に着くと、周囲では懐かしいあの独特のゆったりとしたクロイワツクツク*)の合唱が聞こえていました。いかにも城跡という荒々しさがあって、他のグスクとは違う雰囲気があります。

Katsuren1

Katsuren2

城跡を見学した後は、セミの観察と撮影。クロイワツクツクはたくさん木にとまって鳴いていましたが、木々を見ているとリュウキュウアブラゼミを何匹も見つけました。しかもオスが複数いたのにはちょっとビックリしました。この時期、鳴き声を聞くことはありましたがメスが多く、いきなりオスに出くわすとは思いませんでした。

この後、うるま市(旧、石川市)に行って近くの公園のセミ観察スポットに寄ってから高速に入り、名護に向いました。石川インター周辺というと、いつもならばクロイワツクツクの大合唱が聞かれるのですが、この日はほとんど鳴いていませんでした。

高速道を北上すると、道路脇の林から「カンカンカン・・・」というオオシマゼミの鳴き声が聞こえてくるはずだったのですが、全く鳴き声はなく、そのまま終点の許田のインターまで到着。名護に入ってからもほとんどセミの鳴き声はありませんでした。ホテルにチェックインする前に名護城跡に寄りましたが、クロイワツクツクの鳴き声がするだけで、オオシマゼミの声はほとんどしません。城跡には現在は拝所があるだけですが、直下のお社から上ではやはり少数のクロイワツクツクとリュウキュウアブラゼミの鳴き声がし、オオシマゼミは一匹鳴いていただけでした。例年ですと9月終わりになればオオシマゼミの大合唱が聞けるのですが、姿すら見られずじまい。大幅に遅れているように感じました。

ホテルにチェックインしてシャワーを浴び、着替えてから夕食にレストラン「名護曲」に行きました。名護に行ったら、少なくとも数回は行く店です。このあとA&Wに行ってルートビアを飲む予定だったのですが、お腹が一杯になって、飲めそうになくなってしまったので、代わりにスーパーに寄ってさんぴん茶を買うついでに缶入りルートビアを買ってホテルで飲むことにしました。ホテルに帰り、一風呂浴びた後に飲んだルートビアは格別でした。

Nagumagai*)クロイワツクツクは本土のツクツクボウシの近縁種。外見もよく似ていますが、鳴き声は似ても似つかぬものです。詳しくはこちらオオシマゼミもツクツクボウシの近縁種です。

| | Comments (2)

September 13, 2007

チェス

昔私はチェスに夢中になったことがありました。そもそも家には将棋もチェスも囲碁もする人がおらず、ルールを知る機会がなったのですが、小学生の時にクラスにチェス盤を持ってきたヤツがいて、その子から教わってルールを覚えました。これがなぜか将棋でなくチェスだったため、私は今でもルールを完全に知っているのはチェスだけです。

それはさておき、チェスでも将棋でも(囲碁でも)ある程度ゲームが進んで勝ち目がない(あるいは詰みが見えた)ときには投了(チェスではリザインという)するわけです。将棋のプロクラスになると、素人目にはなぜここで投了なのか分からない(先が見えない)段階で投了することもしばしばですし、初心者と対局すると、相手は本当に詰むまでやらないと納得しないのですね。

とっくに先が見え「詰んで」いることが観戦者の誰の目にも明らかだったのに、納得せずにゲームを進め、当然の結果に至る・・・そんな初心者の将棋やチェスのことを思った一日でした。

| | Comments (2)

September 12, 2007

立ち読み感想

東京で座って‘立ち読み’した虫関係の本について。

1.ファーブル「昆虫記」(奥本大三郎訳/集英社 978-4-08-131010-4税込¥2,940)第五巻下
奥本氏訳のファーブル「昆虫記」の最新刊。いよいよセミの巻です。昔虫好きの私に母が買ってくれた「ファーブル」のセミの部分では、幼虫のことがすべて蛹と訳されていて、子供の私はファーブルを「疑った」ものでした。さすがに奥本氏の訳にそのようなことはあろうはずもなく、かつてこのような「ファーブル」を与えられていたら、ファーブルへの意識も変わっていたのではないかと思いました。各章末にある訳者による注釈が非常に面白いと思いました(実は本文は読んでいない)。現在奥本氏ほどこの昆虫記の訳者として適任な人はいないと思われ、安心して読めると思っています。セミの挿し絵も秀逸。

2.糸崎公朗著「東京昆虫デジワイド」(アートン 978-4-86193-085-0税込¥2,500)
氏の開設していた掲示板で知己を得た、私とは赤い糸ならぬ何色かの糸(?)で結ばれているかもしれない(!?)糸崎公朗さんの最新刊。いわゆる「虫の目」レンズによる広角円形画像の街角昆虫写真集です。私のように極力人物や人工物を入れないように昆虫写真を撮るのとは正反対に、できるだけ人物や建物を入れて撮る糸崎さんの写真は生々しく、虫達が周囲に暮らす人々と一緒になって「生活」していることが伝わってきます。巻末にある海野氏との対談も面白いです。

ちなみにこの本の中でも紹介されている、何枚かの写真をつなぎ合わせることで昆虫とそれをとりまく環境をパンフォーカスで捉えるという方法(ツギラマ)は私もいつか試してみようと思いました。何枚も撮ってつなぎ合わせる手間はかかりますが、「虫の目」とは異なる表現が楽しめそうです。多くの写真集の写真が四角いことは印刷業者やカメラの都合であって、丸くて悪いことはないという氏の考えはその通りですが、個人的に円周に近づくと画像が流れるのがあまり好きではなく、私にはコンパクトカメラの超近接マクロが合っているようです。

恐らく(九分九厘)御本人がこのブログを時々読みに来られていると思うので、この辺で・・・。

| | Comments (0)

September 11, 2007

消えた江戸文化

東京に帰ったとき、土曜日から実家近くの小日向神社がお祭りであることを知ってとても楽しみにしていました。この神社は以前からこの時期にお祭りなのですが、東京を離れて20年間、お祭りの時期に帰ったのは今年が初めて。つまり故郷のこの神社のお祭りを見るのは21年ぶりだったからです。

そして土曜日。朝から神社からテケテケテンとお囃子が聞こえてくる・・・はずなのですが、何も聞こえてきません。昼に神社を通り馴染みの蕎麦屋やぶ宗に行ったのですが、神社の境内には普段通り車が何台も駐車してあって(駐車場になっている)、金魚すくいやヨーヨー釣りの屋台はおろか誰一人いません。日程を見間違えたか?と思いましたが、蕎麦屋の店先に張り出された祭りの日程表にはまさしく今日明日の日付があります。

蕎麦屋を出るときに女将にこのことを聞いてみたら、もう何年も前から境内には何も出ず、ただ氏子になっている各町内会との間を日に一回神輿や山車が行き来するだけのようでした。これは寂しい。昔私が子供の頃、祭りになると境内には数日前には舞台が作られ、祭りの間は踊り手や皷や太鼓、鐘奏者達のお囃子に合わせて舞が奉納されたもので、祭りの朝は家まで聞こえてくるこの音に心躍らせたものです。境内はたくさんの屋台が所狭しと並び、子供たちの歓声であふれていました。私と従姉妹もこの時は祖父母から特別のお小遣いを貰い、神社に行ったものです。

私が大学に進学した頃からは舞台は作られなくなって、録音によるお囃子がスピーカーから流されるようになったのですが、いつの間にかそれすらなくなってしまっていたとは知りませんでした。江戸文化が失われたようで寂しい限りです。

| | Comments (2)

September 10, 2007

東京で飲む

先週後半出張で東京に行ったのですが、実家近くの自動販売機で「さんぴん茶」を発見。東京では沖繩並みにさんぴん茶が飲めると知って驚きました。毎日のように買って持ち歩いていました。
Sanpin_2
時間があったので、仕事の合間に神田神保町の本屋街を歩き、こちらの紅茶専門店に寄りました。この店のよいところは、居心地がよいこと。入り口に置いてあるその日の新聞を読むもよし、買ったばかりの本を開くもよし。紅茶を飲みながら気ままに時間を過すのがお気に入り。
Tea

| | Comments (0)

« August 2007 | Main | October 2007 »