消えた江戸文化
東京に帰ったとき、土曜日から実家近くの小日向神社がお祭りであることを知ってとても楽しみにしていました。この神社は以前からこの時期にお祭りなのですが、東京を離れて20年間、お祭りの時期に帰ったのは今年が初めて。つまり故郷のこの神社のお祭りを見るのは21年ぶりだったからです。
そして土曜日。朝から神社からテケテケテンとお囃子が聞こえてくる・・・はずなのですが、何も聞こえてきません。昼に神社を通り馴染みの蕎麦屋やぶ宗に行ったのですが、神社の境内には普段通り車が何台も駐車してあって(駐車場になっている)、金魚すくいやヨーヨー釣りの屋台はおろか誰一人いません。日程を見間違えたか?と思いましたが、蕎麦屋の店先に張り出された祭りの日程表にはまさしく今日明日の日付があります。
蕎麦屋を出るときに女将にこのことを聞いてみたら、もう何年も前から境内には何も出ず、ただ氏子になっている各町内会との間を日に一回神輿や山車が行き来するだけのようでした。これは寂しい。昔私が子供の頃、祭りになると境内には数日前には舞台が作られ、祭りの間は踊り手や皷や太鼓、鐘奏者達のお囃子に合わせて舞が奉納されたもので、祭りの朝は家まで聞こえてくるこの音に心躍らせたものです。境内はたくさんの屋台が所狭しと並び、子供たちの歓声であふれていました。私と従姉妹もこの時は祖父母から特別のお小遣いを貰い、神社に行ったものです。
私が大学に進学した頃からは舞台は作られなくなって、録音によるお囃子がスピーカーから流されるようになったのですが、いつの間にかそれすらなくなってしまっていたとは知りませんでした。江戸文化が失われたようで寂しい限りです。

Comments
子供も若いもんも少なくなってきているのかもしれませんね。そういえば、年寄りばかりで若い人や子供をあまり姿を見ないような気がします。都心では子供は絶滅危惧種かもしれませんね。
Posted by: Zikade(家主) | September 11, 2007 at 08:46 PM
大きいといわれる浅草のお神輿だってよそ者の人が担ぎ手に
声がかかるくらいですからね。都心のお祭りは本当に消滅寸前
なのかもしれません。
私が住んでいるこの葛飾区あたりでもお祭りは随分とおとな
しくなったようです。とは言え、子ども達が山車を引いたり、
子ども神輿もまだ健在。なんとか子ども達が小さいうちは存続
してもらいたいと思ってます。
学校選択性なんかが広がり、地域と学校が分断され、子ども
会が衰退している背景もあるんですよ。うーむ、なかなか奥深
い。
Posted by: アクア | September 11, 2007 at 08:37 PM