虫という視点
図書館で養老孟司氏の「私の脳はなぜ虫が好きか?」(2005年:日経BP社:ISBN:9784822244569 (4822244563))を借りてきて読み始めたのですが、面白いことが書いてあったので、これを私流に解釈してみます:
フツウの人は1次元(x軸)の中で生きているので、あらゆることに順番がついている。政治(右や左)もテストの点数も、大事か大事でないかなど。そこには「虫」など入る余地はなく、虫はほとんどの人にとっては気がつきもしない存在で、比較の対象にすらならない。実は虫はy軸に乗っているので、x軸の価値判断ではゼロ(y軸上の点のx座標はすべてゼロ)。しかし世間に身を置きつつ「虫という視点」を持った人は、2次元の広がりをもっていることになる。x軸だけ見ているときには順番、序列がついた関係であっても、2次元の中で見れば順番はつかなくなる。つまり「虫という視点」を持った人にとっては、x軸上の順番や序列の意味がなくなり、ものごとの優先順位も変化する。しょせん世間のことはy座標ゼロ(x軸)での出来事にすぎないというわけです。
この「虫という視点」は氏が虫好きだから「虫」なのであって、いろいろ置き換え可能だと思われますし、人によってはさらに多次元の空間に生きている人もいるのでしょうね。「平板な○○」というと通常良い意味ではありませんが、実はほとんどの人は平面にすらおらず、1次元の世界だったというわけです。

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