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December 27, 2007

年末の音たち

年末だというのに雑用に追われ、未だに年賀状の作成に入れません。それでも時間は過ぎ、押し迫ってきます。今週から恒例のバイロイト音楽祭のライブ放送が始まり、夜はもっぱらテレビもつけずに聞いていますが、とてもじっくり聞く余裕も体力もなく、ながらでいろいろしながら小さなラジオから流れる音楽を聞いています。私は第9よりも何よりも「指輪」を聞くと年末を感じます。

さて先日久しぶりにCDを買ってきて、仕事をこなしながら聞いています。まず非クラシックから御紹介すると、

 Kate Bushの最新作「Aerial」

一昨年(2005年)12年ぶりにリリースされた2枚組アルバムです。はじめあまりピンと来なかったのですが、繰り返し聞くと素晴らしさがわかってきました。デビュー作「The Kick Inside」を聞いたときの衝撃を今のKateに求めることはできませんが、やはりこれからもKateのアルバムは買い続けることになりそうです。タイトル曲「Aerial」はKate節炸裂です。

クラシックでは

 Brucknerの第9交響曲(E. Jochum指揮ミュンヘン・フィル 1983年ライブ)

を買いました。晩年のヨッフムは何度か来日し、確か最後の来日は亡くなる半年〜1年前だったのではないかと思いますが、私はこのうち2回実演に接することができ、特にBrucknerの第8交響曲の演奏では大変感激したことを覚えています(この演奏もCD化されている)。今回の第9交響曲も安心して聞くことができ、包み込まれるがごとく滔々と流れる音楽は私の好きな演奏です。以前ある方が「どうしてBruckner振りは爺さんばかりなんだ」とおっしゃっていましたが、典型的なジーさんのBrucknerです。

閑話休題。

母屋のホームページ「セミの家」のメンテナンスはここ数年さぼりがち。写真も録音もできるだけ新しいものを御紹介したいと思っているのですが、最近ようやく差し替え・追加をすることができました。まだ完成ではないのですが、一応それなりに最新のものをアップすることができました。この作業中にセミの鳴き声録音を聞いていて思い出したのは、はじめて「そのセミ」を聞いたときのこと。

アブラゼミやミンミンゼミなど生まれ育った環境に普通にいたセミを初めて聞いたときのことは覚えていませんが、ある地方に行かないと聞けないセミの場合は、生で聞いたときのことは良く覚えています。なかには情景まではっきりと目に浮かぶものもあるのです。今は日本中のセミの鳴き声が聞ける便利なサイトがありますが(笑)、もちろん当時はそんなものは無く、文字で表した擬音の鳴き声情報しかないまま屋久島でクロイワツクツクを聞いたときの驚き。最近はこのような感動が少なくなってきて残念です。皆さんは如何でしょうか?

*新たに更新できるかどうか分かりませんので、ひとまず今年一年の御愛顧に感謝いたします。来年が皆様にとってよりいっそう良い年になりますようにお祈り致します。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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Comments

コメント(本文より長い!)ありがとうございます。

ネットが発達して、すぐに知ることができるようになったため、夢を奪う結果にもなっているのだと思うことがあります。かつて聞いたことがないセミの鳴き声を想像し、思いをはせていた頃が懐かしいと感じることがあります。

ちなみに、「カルミナ・ブラーナ」は私の苦手曲の代表です。「オーメン」を思い出すのは私だけでしょうか。

Posted by: Zikade(家主) | December 28, 2007 at 11:14 AM

「年末と第9」は誰が考え出した習慣かはわかりません。クリスマスを日本に定着させたのも、もしかしたら製菓会社の陰謀かもしれませんし、私が子供の頃にはなかったと記憶するバレンタインも、恐らくそうではないかと思います。こちらには更に露骨な「オマケ」までつきました。案外、日本在住の外国人も、この「オマケ」をごく自然に受け容れているようではあります。

さて、人間が原始的にできているらしい私はオルフの「カルミナ・ブラーナ」が大好きで、所有するCDの枚数は、ベートーベンの7番を上回ると思うのですが、今年新たにオイゲン・ヨッフムを入手しました。1967年の録音だったと思います。この曲は、最後の方に、歌手達がソロから全員合唱まで、次々に同じ旋律、歌詞を繰り返す所がありますが、歌の方をパタッと音量を落としています。とても新鮮でした。

今はグールドにハマっています。もともとバッハは大好きだったのですが、改めてゴールドベルグ変奏曲に関心を持ちました。

子供の頃、昆虫図鑑を飽かず眺めていました。蝉のページには鳴き声も記されていました。蝉は他の虫に比べ、数が少ないため、初めて聴く鳴き声であっても図鑑に書かれている他の情報と付き合わせれば、「同定」は容易でしょう。が、初めてツクツクボウシを聞いた時(初めてではなかったかもしれませんが)、初めてクマゼミを聞いた時(これは、本当に初めてではなかったのですが)、初めてハルゼミを聞いた時、ずっと飛んで、初めてオオシマゼミを聞いた時、いずれも「これはあの蝉だ!」とわかってしまったのです。

却って、成人になってからの初めての沖縄で、クロイワツクツクを聞いたときは、私には全く未知の蝉だったので(子供の頃には蝉に関する本を飽きるほど読んできましたが、沖縄返還以前だったため、沖縄の蝉の記述はなかったのです。その本ではキカイゼミ、ツチダゼミには触れていましたが、鳴き声は確認されていないとのことでした)、この時が一番興奮したと思います。捕獲には失敗しましたが、ツクツクボウシに似た、緑色の蝉!

わかってしまうということは、夢を失うつまらないことかもしれません。が、大人はそこから出発しなければなりませんね。 

Posted by: Paczki | December 27, 2007 at 11:34 PM

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