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January 21, 2008

すすぎ

今朝の朝日新聞を見ていたら、欧米(含オーストラリア、ニュージーランド)では食器を洗うときに、洗剤がついたままふきんで水気を拭き取り、水ですすぐことをしない、ということが出ていました。要するに、シンクに水を張って洗剤を溶かし、その中で食器をジャボジャボ洗った後にふきんで水気をとってお終い、ということです。

このことは以前から知っていたのですが、今朝の記事にはあれこれその理由らしきことが書かれていました。どれも尤もらしいことなのですが、私はもっと簡単な理由があるのではないかと想像しました。

そもそも、日本では仮に母親がどのように食器を洗っているかという知識がなくても、洗剤と皿を渡して洗わせたら、最後に水ですすぐという動作が入るのではないでしょうか。これは食器洗いだけではなく、手洗い、体を洗うこと(風呂)などすべてに共通する動作だからだと思うのです。つまり仮に皿洗いをしたことがなくても、他との類推・類似から「すすぐ」という動作が入るのではないかと思います。そしてこのことは欧米人も同様で、彼らは他の動作との類推・類似から「すすぐ」という動作が入らないのではないでしょうか。

欧米の場合、風呂にしてもバスタブの中で洗うわけで、風呂の外には洗い場がありません。想像ですが、欧米人はバスタブの中で石鹸・ボディーシャンプーで体を洗った後に、タブの中にある石鹸分のいっぱい溶けこんでいるお湯で石鹸分を流すだけで湯から上がり、タオルで水気を拭き取ってお終いなのではないかと思うのです。日本でもビジネスホテルを含めホテルの部屋の風呂の洗い場はバスタブの外にはありませんが、その場合でも日本人はお湯の中で石鹸・ボディーシャンプーで体を洗った後に一度お湯を流し、再度お湯を張るか、あるいはシャワーで石鹸分を流すわけです(少なくとも私はそうしている)。

いや、欧米人だって体を洗うときには最後にすすぐよ、ということですとこの説は破綻するのですが、要するに欧米人が食器を洗うときには、自分の体を洗うときと同じようにしているだけではないかと想像しています。ちなみに、アジアの各国では基本的に食器洗いの最終段階ですすぐ動作が入るそうです。洗剤には多かれ少なかれ匂いもあり、さらに化学物質であるわけで、メーカーに無害だと言われても、洗い流さないという感覚は私には抵抗があります。

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Comments

コメントありがとうございます。

清潔感といいましょうか、きれい、汚いの感覚も違うようですが、
洗剤や農薬などに対する感覚も違うような気がしますね。

Posted by: Zikade(家主) | January 23, 2008 at 07:33 PM

興味深いお話ですね。アメリカの友人に「日本人はなぜりんごの皮をむくのか。」と聞かれたことがあります。その友人は洗いもせず、買った物をそのまま食べていました。
ベッドに靴を履いたまま寝そべったりする姿も映画などでよく見かけます。日本人に比べてすごくおおざっぱなのかな、と思っていましたが、洗剤はちょっと・・。日本人は布団だって日光消毒しますから、何か根本的にちがう所がありそうですね。

Posted by: タマラ | January 23, 2008 at 12:08 AM

コメントありがとうございました。

流して洗う方が「文明的」というのはよく分かりませんが、日本人が毎日風呂に入り、毎日洗髪するようになったのは最近になってことだと思います。少なくとも戦前までは、洗髪は月に数回程度(月に一回かも知れない)が当たり前だったと聞いたことがあります。

洗剤を入れて米をとぐ子がいるのは、母親がどうやっているか知らないからでしょう(手伝いもしないために)。この手の話はいろいろあって、リタイヤして家にいるオトーサンが、家事の手伝いのつもりで、奥さんの留守に電気釜ごと洗剤で洗い水につけた、というのもあります。

Posted by: Zikade(家主) | January 22, 2008 at 12:56 PM

新聞、私も見ました。
流さないとは知りませんで、へぇ~っと思いました。

話がずれますが、中学生にお米を研ぐようの言うと、洗剤を入れてすすぐ子がいると言う話を聞いたことがあります。
それも、ひとりや二人ではないとか。。

Posted by: そよ風ふく | January 22, 2008 at 12:53 AM

私も新聞記事読み、へー、と思いました。大学時代に食事した某レストランで料理に洗剤の匂いがあったことを思い出し、ちょっとイヤな気持ちになりました。合理的精神に基づくならばそれでいいのかもしれませんが、清潔好きだと言われる日本人(これは昨今の抗菌グッズ等のことではなく、毎日風呂に入る習慣を持つところから、殊に欧米の人達からそう思われていたようです)としては、素直に肯定できないものが残ります。

しかし、ことは単純ではないでしょう。欧米の某人類学者が、洗顔の際、水を溜めて洗うか流して洗うかは文化の差異に過ぎないと述べていましたが、流して洗う方が「文明的」だとの「通念」は否定しがたいと思います。つまり、「文明」とは無駄を前提として成り立つ概念であり、環境・資源問題が火急のこととなりつつある現代においては、少々の不便に甘んじた方がいいという考えがコンセンサスを得つつあると思います。そんな中、「文明先進国」であったはずの欧米にこのような習慣のあったことが、少々意外でした。

別件ですが、アメリカ暮らしの長かった友人宅を訪れた際、食事の皿に蛾がデザインされていました。この話、前に書いたかもしれませんが、蝶と蛾を区別しない伝統があるから故rで派ないかと思いました。こんな皿、日本ではまず売れないでしょう。

Posted by: Paczki | January 21, 2008 at 10:36 PM

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