よくは知らないのですが、現代の指揮者にとって、ブラームスの交響曲を避けて通ることは難しいだろうと思います。カルロス・クライバーのように気に入った曲だけを振る指揮者もいましたが、彼にしても国際的に有名になる前は、残されたCD録音として知られているような曲だけを振っていたわけではないのかもしれません。特に、第一交響曲はクラシック入門者にも人気の曲ですから、普通繰り返しコンサートプログラムに取り上げるのではないかと想像します。
久しぶりに国際マーラー協会のサイトを見てみたら、マーラーが指揮したすべてのコンサートのプログラムがリストになって掲載されていました。今とはコンサートのありようもずいぶん異ったでしょうから、単純に比較はできませんが、当時作曲家というよりも指揮者として著名だった彼のプログラムを見ていると飽きません。そこで気づいたのは、ブラームスを振った回数が少ないこと。このリストを信じる限り、第一交響曲を初めて振ったのは亡くなる半年前米国で。第二交響曲は生涯に1回しか取り上げていません。一番多く振ったのが第三交響曲ですが、それでも生涯に6回。第4交響曲は1回も振っていません。あまりブラームスを買っていなかったと言われるマーラーですが、こんなところにも表れているのかもしれません。
自作の交響曲を振った回数はさすがに多いのですが、第二交響曲、第四交響曲より第三交響曲を振った回数が多いのも意外です。モーツァルト好きだったそうですが、交響曲で振ったものは40番と41番だけということになっています。他に「シェラザード」を振ったなんていう記録もあって、見ているだけで飽きません。
なお、このマーラー協会のページには、彼が指揮したシーズンの宮廷歌劇場の全演目の記録もあります。合わせて彼がどんなオペラを振ったのかがわかります。
ところで、国際マーラー協会は現在事情があってオーストリア政府からのバックアップがないようで、財政的に厳しいとのことです。2010年と2011年は2年続きのanniversary(生誕150年、没後100年)ですし、マーラー全集の改訂や出版も続いています。マーラーの音楽に出会え大きな喜びを与えられた私は少しでも恩返しをと思い、数年前から会員になっています。会費は年に25ユーロです。もしも入会御希望の方はこちらをご覧下さい。
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