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August 2008

August 28, 2008

あきつ賞受賞報告・御礼

本ブログの母屋であるセミ(蝉)のサイト「セミの家」が今年度の日本昆虫学会の「昆虫分類学、応用昆虫学、昆虫生理学、昆虫生態学などの学術的昆虫学分野、および一般向けの昆虫学教育普及分野に関する、優秀なホームページ」に対する賞である、「あきつ賞」を受賞しました。これもひとえに開設以来の皆様の暖かい叱咤激励の賜物と思います。この場を借りて御礼申し上げます。今後ともお引き立ての程、よろしくお願い致します。

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August 25, 2008

嫌悪の本能

昨日の日本経済新聞に、ヘビを嫌悪するのは先天的なものということが記事になっていました。人間をふくむ霊長類がヘビを嫌がるのは後天的なものか、先天的な本能なのかということは以前から論争があり、さまざまな観察や実験があったそうですが、現在は「先天的」という説が主流だということです。

私もヘビが好きか?と聞かれたら、どちらかと言えば好きではないと言えると思います。ヘビが出ただけで悲鳴をあげて逃げる、鳥肌が立つということはありませんし、触ってみろといわれれば毒蛇でないかぎり触ることもできると思いますが、あまりフィールドで出会いたくない存在であることは確かです。

世の中にはヘビを愛で、ペットにする人もいるわけですが、もしもヘビを嫌がることが本能だとすると、そういう人は頭/理性でそのような本能的感情を打ち消している、ということなのでしょうか。本能にはさまざまなものがあって、それらを人間は頭/理性で押えて生きているのでしょうから、ヘビを嫌がる気持ちを抑えることも(人によっては)たやすいのかもしれません。

そもそも霊長類にヘビをいち早く見つけ出し(視力の進化)、嫌悪する本能が身についたのは、かつて毒蛇や大型のヘビとの熾烈な生存競争の歴史があったから、ということですが、(霊長類対)昆虫の場合はどうなのでしょうか。昆虫の中には毒を持ったものもいますが、おそらく昆虫は霊長類にとってエサだったのではないかと思います。だとすると本来人間の中には昆虫好きが本能として備わっている・・・ということはないのでしょうか。虫好きな私は原始的なのでしょうか。

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August 22, 2008

今年の夏

ここ数日、私の住んでいる東広島市/西条では涼しいというよりも寒いくらいの日が続いています。2日連続で最低気温は17℃台まで下がり、窓を開けていたため明け方寒さで目が覚めてしまいました。西条が寒冷であることはこれまでも何度も書いていますが、今日現在で調べてみたところ、今年7月−8月で

東広島市の猛暑日(最高気温が35℃以上)が1日、熱帯夜(最低気温が25℃以上)も1日。それが隣の広島市では猛暑日が13日、熱帯夜は37日(!)でした。

それでも事実上の梅雨明けが7月7日頃だったので、今年は長くて、しかも夏らしい夏だったと思います。8月も後半に入ると太平洋高気圧の勢力にも陰りが見え、夏が大好きな私でも夏の終わりが近いことを認めざるをえない天気になりました。毎年この時期になると寂しい気分に襲われて、ブルーになるのですが、今年は夏らしい夏だったため一層落ち込みが大きいように感じています。

明るく楽しかった夏が過ぎる・・・、またあの寒い荒涼とした冬がやってくる、来年の春まではまだまだ長い・・・そんな気持ちと、意識・無意識に(この歳になると)人生を重ね合わせるからなのかもしれません。ツバメのように南国に渡りをしたい気分です。

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August 21, 2008

アブラゼミの‘H’

つい先日、セミの交尾を見るチャンスは少ないと書いたばかりですが、14日、15日と二日連続で、それもほぼ同じ場所でアブラゼミの交尾を見ることができました。セミの交尾を見たことがある方はかなり少数だと思いますので、御紹介しましょう。

14日は木の4mほどの高さの場所で午後3時頃に目撃。広角系のレンズのカメラしか持っていなかったので、トリミングしました。画質が悪いのはそのためです。

Aburazemikoubi2

次は翌日の夕刻7時頃。帰宅しようと車で駐車場から発進したときに、駐車場入り口脇のアメリカ・フウ(楓、実はプラタナスの仲間)の木の地上140cmほどの高さの幹に、何やらとまっているシルエットが目に入りました。陰になっていて暗くなっていたのですが、直感的にアブラゼミの交尾だと思って車を止めて近づいたのがこれ。ストロボを発光させないと撮れなかったため周囲が暗くなっていますが、肉眼ではもう少し明るい環境でした。右側がオスです。我ながらよく気づいたものです。

Aburazemikoubi

アブラゼミは朝から鳴いていますし、メスだって近くにいたのでしょうが、「その気」になるのは結構遅い時間帯もあるようですね。

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August 14, 2008

人工物と自然

先日東京・新宿で開催された「自然観撮.org写真展」のオープニング・パーティーで、昆虫写真家の海野和男さんが、自然を写真に撮ることがその時点の自然の記録になるので大切なことだという趣旨のお話をされていました。そういう意味では、自然や風景を撮るときに周りの環境を写し込むことは大事なことで、たとえそれが人工物(建物、道路、電柱・・・)であっても同様だと思います。しかし、風景写真でも昆虫の撮影でも、ある種の呪縛があって、どうしても人工物を極力画面から排除しようとしてしまうのです。どなたでも美しい山や湖の写真をとる時に、その前景に無粋な電柱や電線が入るのが嫌だと感じたことがあるのではないでしょうか。

セミの鳴き声の録音をしているときにも、たとえ周囲の生活音が入ってしまっても、それは「音の風景」として環境を写し込むことに他ならないので決して悪いことではないはずなのですが、どうしても目的の音源だけを録音しようとしてしまう・・・。

人工物が入っていないことイコール美というのはウソで、入っていても美しい、そんな写真を撮りたいものです。こんな風に頭では考えているのですが、「呪縛」は強烈で、無意識にカメラの向きを変えて画面から人工物を排除してしまいます。

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August 07, 2008

目撃頻度の違い

セミを観察する中で、イベントに出会うとすれば主に三つ。羽化、交尾、産卵でしょうか。もう一つ「鳴くこと」もありますが、これはその気があれば簡単に見られるのですが、上の三つに出会うことはそれに比べて難易度が高まります。

ざっと計算すると、仮にオス、メスの数をともにnとすると、羽化は2n回行われ、交尾はn回(メスは生涯に一回しか交尾しないと言われている)、産卵は一匹のメスが数回(平均k回としよう)に分けて行うのでk×n回ということになります。羽化はコツがわかると、日時と場所が限定されて出会おうとすればそれほど難しくありません。産卵も時間がかかることもあって比較的見るチャンスはあるのです(もちろん産卵しいてるのに、それと気づかないということはあるわけでしょう)。しかし、交尾を見ることは難易度が非常にあがります。セミの観察を続けていても滅多に見られず、私でも一夏に2,3回が限度です。たとえばクマゼミが比較的少ない所に住んでいるせいもあるのでしょうが、少なくとも最近数年間クマゼミの交尾を見た記憶がないのです。

クマゼミの交尾を見ていない(多分)のに、エゾゼミ、アカエゾゼミ、キュウシュウエゾゼミの交尾を見ていたり、生息地に行く回数が格段に少ないイシガキヒグラシ、タイワンヒグラシを複数回見ているということは、もしかすると種類によって交尾をする場所に違いがあって、目に触れやすさが(単に私の活動パターンかもしれない)違うのかもしれません。寝坊な私ですから、クマゼミの交尾は朝早くに行われるのでしょうか(クマゼミは6時頃には鳴き出しているわけで、可能性は非常に高い)。

そもそも交尾を見ようとすること自体、「悪趣味」なのかもしれません(苦笑)。

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August 06, 2008

夏の足跡

まだ夏はようやく前半が過ぎようとしているところですが、ここまでの報告を兼ねて・・・

1.文化放送「たまなび」(7月23日)に出演しました。

ここに放送の概要があります。放送自体はこの内容をすべて話したわけではなく、ここにあるのは事前に予定した「台本」(ドラマではないので、この通りに話すというものではなく、大ざっぱな筋書き)をもとにしたものなのですが・・・。

2.広島大学総合博物館 第17回公開講演会 「セミとサイコロの出会い」で講演しました。

翌日掲載された中国新聞の記事をここで見ることができます。

なお、引き続き同博物館では私のセミ・ミニ写真展を今月一杯開催中です。

3.BBSスタイル自然観察Org.写真展に参加・出品しました。

この写真展の「元締め」(代表)、写真家の湊和雄さんのHPの8月2日の記事にオープニング・パーティーに参加した私の姿が・・・

出品作は、こちらでご覧頂けます(「お行儀のワルイ作品」ですみません)。

なお、写真展は12日(火)まで、新宿 コニカミノルタプラザ ギャラリーC (AM10:30~PM7:00,最終日は3時まで)で開催中ですので、お近くにお越しの節はお立ち寄り下さい。入場料無料です。

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