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July 25, 2012

セミの羽化観察のコツ

夏の夕方、偶然トコトコ歩いているセミの子(幼虫)を見つけて羽化観察をされる方も多いと思いますが、そのような偶然の出会いでは物足りず、積極的に羽化を見たい方のために・・・

まず昨年の夏を思い出しましょう。セミの抜け殻がたくさん付いていた木、林、公園を思い出します。思い出せなければ、せめてセミがたくさん鳴いていた場所を思い出します。

夕方、まだ十分明るいうちに現地に行きます。下草の葉裏や木の幹に抜け殻が付いていれば、見つけ次第入れ物に採集して持ち帰ります。持ち帰ったものは雌雄を調べ、時期によって雌雄の割合がどのように変わるか、変わらないかを調べるもよし、ただ数を数えるのもよいでしょう。そんなことには興味がないという方は、抜け殻を見つけたら、取って捨てましょう。これは抜け殻と幼虫を一目で区別できるようにするためです。

暗くなってきたら、調査域の下草や木の幹を片っ端から見ていきます。懐中電灯が必須。照らしながら幼虫がいないか探索します。抜け殻はほとんど除去してありますから、抜け殻のように見えたら幼虫の可能性が高いです。もしもまだ歩いている幼虫、動いている幼虫がいたらそのままどこに行くか見届けて、現場で羽化を見てもよいですし、拉致して家の中で羽化させてもよいでしょう。ただし、光を当て続けるといつまでも歩き羽化しません。また、家の中で羽化させるときにはエアコンがガンガン入っている部屋は避けましょう。寒さと乾燥で羽化に失敗する可能性が高まります。

一方、葉裏や木の幹にとまってじっとしている幼虫を見つけたら、動かしてはいけません。定位といいますが、羽化の場所を決めてしばらくすると幼虫の中で「羽化のスイッチ」が入り、その後はどのようなことが起きても羽化のプロセスが進みます。動かしてしまうと別の場所に脚でとまることができません。万一定位した後の幼虫を動かしてしまって、元に戻せない場合は、柔らかな布の上に幼虫を横たえ、殻から脱出後によじ登れるような場所を作ってやればOKです。

幼虫が完全に定位したら、いくら光を当てても平気です。羽化の観察をしましょう。定位したと思っても、まだ「羽化スイッチ」が作動する前に光を当ててしまうと、いくら経って羽化を始めなかったり、歩き出したりしてしまいます。完全に定位するまでは暗くして放っておきましょう。

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Comments

ぷく。さん

はじめまして。死んでしまったことは残念ですが、羽化の姿を見せてくれた彼/彼女は素晴らしい思いを残してくれたことと思います。一生の宝になったのではないでしょうか。お役に立てて何よりです。

Posted by: Zikade(家主) | August 08, 2012 at 08:09 PM

ありがとうございました。
三年生の子どもが自由研究でセミの観察をしています。
今までじっくり観察したことがなくて、目の前を抜け殻と同じ姿で歩くかわいさに家族中が魅せられてしまいました。

その晩はその場(家の前の神社)で頑張ったのですが、それはそれは虫さされがひどくて。(離れた場所へ行き虫よけもマメにしたのですが)
たまたま木に登っては落ち、また昇っては落ちという子がいたので、枝に登らせ自宅へ連れ帰りました。
エアコンもつけず、明かりは少し離れたところから懐中電灯のみで観察。
無事羽化したものの、何度もおちたせいか羽は外側にそりかえり翌日飛べずに死んでいました。

家に連れてきたせいで死んでしまったのかと思っていたので、ちょっと安心しました。
ありがとうございました。

Posted by: ぷく。 | August 05, 2012 at 01:26 PM

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